外では強い風がテントをバサバサ揺らすも、
店の中では音も無くストーブが燃えるのみ。
静かに燃えるストーブと言うのは、
平穏の象徴で御座いますなぁ、うんうん。
上にヤカンを載せて湯を沸かしておけば、
いつでもお茶を淹れられるし、ラーメンが喰えるし、
更に湿度が上って暖かく感じるなど恩恵一杯。
そんなストーブパワーを更に利用し切ろうという事で、ヤカンの代わりにバケツをセット。
バケツがコレだけ大きいと、アラジン程度の熱では沸騰させるまでは至らず、
アチッ!という程度の温度を程よく維持してくれるので丁度良さそう。
何に丁度良さそうなのかと申しますとですね。
此方、8年~10年ほど着ているCCPの斜めジップスウェット。
綿100スウェットに限り無く近い質感ながら、ポリウレタン混でゴムの様に伸びる、
そんな不思議な素材が気に入って、ダラダラと着続けているのですが、
色が飛んでしまい、中々に貧乏臭い感じになってしまってます。
別にこのままでも良いのだけれど、
せっかく毎日湯が沸いているのなら、
ダイロンで染めてみようじゃないか、と。
そんな話で、ダイロンをバケツに投入。
説明書を読むに、塩も入れなならんそうで、
「30g入れるべし」と書いてあるけれど、
塩の30gがどの程度かよう分からんです。
なので、自転車の部品で30gと言えば・・・、
と想像して用意した塩を毒液にポイ。
そこに白っぽく色が飛んだスウェットを、
ユックリ浸して行くのですが、
この時点で「入り切るのか?」とやや不安に。
無事投入完了するも次なる難関。
説明書には「混ぜながら煮るべし」とありますが、
こんなに熱いモノ素手では掴めません。
厚手のゴム手袋でもあれば良いのでしょうが、
そんな都合の良いモノが店にある訳もなく、
どうしようかと周りを見回した結果。
Hozanのペダルレンチが使い易い事を発見。
フォークの要領で布をクルクル巻き取れるのです。
20分煮込み、20分漬け置き、そして洗い、
ギュッギュと絞った後、ストーブの上に吊り乾かす。
乾き出した所から、薄っすらと染まった痕が、
見える様な見えない様な・・・微妙。
まぁベースが黒ですからそりゃそうです。
上手く言ってりゃそのまま着続けるし、
イマイチならもう一度染めに挑戦するまで。
だって他に代替えになるモノが無いのだから。
気がつけば毎日の生活にガッチリ根を伸ばしている
CCPの服達。
服なんてものは人其々の好き好きなので「お勧めします!」とは言わねども、
CCPと波長が合う人にとっては、やはり独特の存在であり、
次回作が待ち遠しいと思えるブランドでありましょう。
そんなCCPの移動展示会が年内ギリギリの
12月26日、弊店へやって来ます。
いや、正しくは26日くらいにやって来るらしい・・・というレベルですが、
CCP愛好家の皆様におかれましては「クリスマス明け」をキーワードに、
頭の隅にメモっておいて頂ければコレ幸いでありますです、ハイ。