台風一過、空は快晴。
そして山は倒木のバリケードが其処此処に。
と、言いそうになりますが実際差ほどでもなく、
ちょこちょこブッ倒れている程度。
まぁ冷静に考えればまだまだ7月、
季節外れの台風であった訳ですから、
台風も本気調子では無かったのでしょう。
梅雨も空けて夏スタート、
世の子供等はもう夏休みシーズンですが、
山の中は未だに蝉の声も響かず、
汗に集る小バエも僅かしか居ない。
つまり静か。
何の音もしないトレイルを、
ただただ汗滴らせゴソゴソ進み行く。
気がつけば乗り始めてもう1年少々。
ワークショップモンキーさんの、
98ST-9、通称
「台湾坊主29」。
常識外れなジオメトリーを、
常識外れな構成で組んだ、
我ながら少々珍妙な一台ですが、
乗れば乗る程に気づく事があり、
そして乗る程に好きになって行く。
それは喜ばしい事であると同時に、
嫉妬の対象でもあったりします。
才能を持たぬ者の、
才能への嫉妬、って奴ですよ。
ホントにね、モンキーマジックとはよう言うたモンです。
不遜を承知で申せば、台湾坊主29erフレームって綺麗な落とし所では無いと思うのですが、
乗って噛み締めて行くと「え・・・あれ?コレがこんな動きに繋がるの?」と目からウロコ。
座ってCAD図面睨んでいるだけでは絶対に出し得ない回答だと思います。
つまり、モンキーさんのフレーム設計には
「解釈」が籠められているのです。
モンキー開闢30周年記念に企画された
台湾坊主26(98ST-6)は、
台湾の製作技術を用いて練り上げられたモンキー流正統派トレイルバイクであり、
翌年31周年記念(?)に企画された
台湾坊主29(98ST-9)は、
26インチが持つ動きの自由度を29インチに落とし込むという挑戦的な一台でした。
そして次なる台湾坊主モンキーは、
世を席巻する
27.5インチ(650B)。
歴史的ベストバランスと評する人も多い、
27.5インチホイールが、
モンキーロジックフィルターを通ると、
一体どの様な味わいを見せてくれるのか?
さぁ試乗車に乗ってイザ体感!と2月から待ってはいるモノの、
未だ日本の何処か(現在四国付近)を彷徨い続けており弊店はお預け状態。
猿雲予想レーダーによると、そろそろ京都へ届きそうな気配ですが、
問題は製作された30本の内、既に25本までが売約となっており、
もはや
残りは5本という数字になってしまっているという事実。
まぁ弊店の本命は今回製作された
STDサイズ(410mm)ではなく、
続いて製作される
ラージサイズ(440mm)なので冷静に冷静に、と思っていたのですが、
「ラージ生産計画の進捗状況芳しからず、暫し待たれぃ!」との号令が飛びました。
急転直下、状況が変わった!
これはもうノンビリ試乗車待っとる場合では無い~、と本日一本手配しました。
そんな訳でモンキー98ST-7、残り4本となる模様でありますが故、
「どんな仕様かな~?価格は幾らかな~?」とノンビリ構えている諸氏におかれましては、
積極的情報収集に乗り出し、万全の体制を敷いて頂きます様お願い申し上げます。
時は来た。それだけだ。