今朝、久し振りにロードで走りに出ました。
ロード、というと少し違うかもしれませんが、
まぁドロハン・700c・リムブレーキという、
オンロードを快楽に走る為の車両なのでロード。
最後に乗ったのはいつだろうか?
と考えてみても思い出せないほどなので、
1ヶ月はご無沙汰であった事は確か。
ご無沙汰だったのは、寒いから・時間が無いから、
そんなのも理由の内にあるにはありますが、それより何より
錆びるのが嫌。
寒い時期は少し山手に入っただけで雪が残ってて、
同時に融雪剤という名の
塩がばら撒かれており、
金属の塊である自転車は気を抜くとすぐに錆びてしまう。
通常の塗装よりも皮膜の薄い漆塗り仕上げの我がHoboは、
夏、顎から滴り落ちる汗のせいで錆びの浸食を受け始めています。
此処にさらに塩カル攻撃が加わると、正に傷口に塩を擦り込む状態!
そう思うとついつい・・・出動機会が減ってしまうのです。
しかし乗らぬ時間が長くなれば、
その分、乗りたい気持ちも積み重なり、
「帰ったらすぐに洗車しよう!」と心に決めて、
走りに出た今回。
やはりと申しますか何と申しますか。
静かに舗装路の上を滑り行く感覚は、
素晴らしく気持ち良い。
で、走りながら考え込んでしまう訳ですよ、
己は何を護ろうとしてこの快楽を封印しているのだろうか?と。
年に一度、OHさせて貰っている、
知人のロードバイク、実にボロい。
時に「ナンじゃコリャ!」と笑い、
時に磨耗を見て感心しながら、
エンターテイメントとして楽しむ作業。
おもろ過ぎて作業は遅々として進まぬ。
モノのレベルとしては相当な高級車
(弊店ではこんなの売ってません)、
しかし対価を惜しむ事無く
乗って乗って乗って乗って乗りまくる、只管に。
乗り物である自転車との付き合い方として、極端な例とは言え最高に格好良い。
機材に関して、アレが良いコレが欲しいと物欲に塗れ心惑う、
そんな時に拝むべきこの車両、オーナーの名前を拾って
「コマ神様」と呼んでいます。
自転車を大事にしたいと思う気持ち、
常に綺麗にしていたいと思う気持ち、
それがある事は嬉しいし正しいとも思う。
けど乗り物なんだから
まずは乗らなきゃ、
そんな事を何度でも何度でも噛み締める。
授かった0歳児と共に過ごす時間は甘美で、
中々思う様に走る時間を捻出出来ないけれど、
段取りを組み立てて整理して時間を作って、
走る快楽を常身近に置かねば。
ボロくなる心配なんて、走ってからすれば良いんだから、
そんな事をコマ神様は教えてくれるのです、ありがたや~・・・。