近所の商店街がハロウィン一色です。
ハロウィン・・・ハロウィンか・・・。
自分の子供の頃にハロウィンと言えば、
間違い無く
ジャーマンメタルのアレで、
カボチャやオバケやお菓子やなんてのは、
ほぼ無かった様に記憶しております。
一体いつの間にイベントとして定着したのでしょう?
気がつけばハロウィンなんて誰でも知っている様になってますね。
ええ、勿論カイ・ハンセンが脱退後に結成したガンマ・レイのデビューアルバム、
「ヘディング・フォー・トゥモロー」の3曲目「ヘブン・キャン・ウェイト」は、
シングアロングとしても非常に素晴らしい曲である事もまた誰もが知る所に・・・。
とか、そんな事はどうでも良いとして。
コイツがデビューした時には、誰が想像出来たでしょう、
ファットバイクが世を席巻する時代が来るなどという事を!
ファットバイクは此処から始まった。
そんなファットの始祖たる、
「Surly・Pugsley」ですが。
未だ旧くなる事などなく、
「やっぱコレだね!」という、
Pug支持者からの声を請け、
大事なポイントはそのままに、
チョコチョコアップデートされてます。
で、パグの2015ラインナップ中、
一番気になったのはこの一台。
・Pugsley SS ¥212,000(税別)
SS=シングルスピードという事で、より軽くシンプルな一台となっているパグスレーSS。
多段ハブをシングル化しているので比較的簡単に多段化も可能、
というのが売り文句の一つですが!チョイチョイチョ~イッ!
それだけじゃないPug-SSの魅力を、
今回はとくとくと説明してみましょう。
まずリアハブはシマノの定番525に、
SurlyのシングルスペーサKITと、
やはりSurlyのクロモリコグをセットし、
シングルスピードとしてビルドアップ。
リムはデビュー当時のラージマージから、
シングルウォール化&穴あけで、
片輪400g近くも軽量化した、
新定番リム
「マージ・ライト」。
リム1本で
約690gと見た目とは裏腹な軽さで、
誰もがファットに抱く「漕ぎの重さ」という懸念を、
最小限に抑えてくれており、
当然シングルスピードとの相性も抜群。
「でもね~、完成車ってだいたいエントリータイヤがついてて、
漕ぎの質感がどうしてもイマイチっぽかったりするじゃない?」
待て待て待てぇ~い!
このPug-SSにアッセンブルされるのは、
ハイエンドグレードの
120tpi!
漕いだ時、衝撃を殺す時の質感は、
エントリーモデルとは似て非なるモノ。
選んで廉価版買うのは良いけれど、
バラから組むなら絶対120tpi!
Pugのマルチ完成車とSS完成車の違いは、このタイヤ選びに如実に現れており、
色々な人が色々なシュチュエーションで使い易い様、
パーツ選びにも余白を残したマルチ
(因みにマルチはネイトの27tpi)に対し、
SSは
とにかく漕ぎを軽く!ファットを軽快に!とアッセンブル。
つまりマルチ完成車とSS完成車の
価格差¥28,000は、
ただ単に変速機の有る無しで生じた差では無い、という事!
クランクにもまた差が出ており、
SS完成車にはファットバイク専用の、
チェーンラインを外にオフセットした、
Sulyの
ODクランクがアッセンブル。
アウトボードBB採用で維持費も安く、
Qファクターも抑えられて良いクランク、
でもコレ買うと結構するんだぜ~?
と、そんなこんなで。
ただ簡素化しただけ、という訳ではなく、
「本来、ファットってこんな乗り味なんだよ」
という事を出来るだけ正確に伝えようと、
パーツセレクトされた様にも思えるPug-SS。
魅惑的な車体色「グレープソーダ」に引寄せられ、
SSを選んだ人が居るとするなら、
コレは良いモノなんだよ、と伝えたい。
あとサドルとハンドルとステムはご自由に~。
というPug-SSですが、
ハンドルはコレでどうだろう?と勝手に交換、
日東のブルムース
「B903」。
フルリジッド、シングルスピード、
そこにステム&ハンドル一体のブルムース、
しかもクロモリ製となると・・・スポンと嵌る。
密かに軽量化&高剛性化にも寄与したり。
如何でしょう?
Pug-SSがただ単なる廉価版完成車などでは無い事、ご理解頂けましたか?
Pugのデビュー時から思うと、ファットがドンキホーテで売られる事態も、
こんな完成度の車体がこんな価格で買える事も、まぁ想像もせなんだですなぁ。