セライタリアのフライトが好きです。
歴史上最も美しいデザイン
(主観)で、
自分の尻との相性もよい上、重量も軽い。
そして何より。
表皮の質感がとても好ましい。
この質感というのは
「滑り過ぎず、さりとて滑らな過ぎず」という、
摩擦抵抗の具合を指しているのですが、その点において革と言うのは素晴らしいモノです。
で、バーテープなんてのも同じ様な具合が欲しいモンでして、
ハイグリップ!と言うなら
リザードスキンズのDPSなどは最高にグリップしますし、
反対にグリップ感を最小に抑えるなら
コットンバーテなどは最高。
ただ・・・「滑り過ぎず、さりとて滑らなさ過ぎず」という具合が欲しい、となったなら?
「コルクバーテ!」 なるほど、普通に正解。
でも、もう一つの回答例としてあって欲しいのが
「革バーテープ」。
「あって欲しいって・・・あるやない、幾らでも」
その通り、様々なメーカーから出ております。
が!今の所、目にした既製品達はどうにも・・・納得が行かんかったりするのです。
例えば一番メジャーな英国B社製品などは、革の端材を繋いで作っており、
革の伸び方向が場所によってマチマチなので、も一つ綺麗におさまらないし。
ややマイナーな米国S社製品などは、比較的良い線行ってるモノの、
そもそもの革の質が固く、厚みもある為握り心地の質感が大味。
違う!違う!こんなんじゃねぇ!革ってのはもっと・・・もっとこう・・・。
という事で朋友・凛靴さんに依頼し、もう5年以上テストを繰り返していた、
オリジナルレザーバーテープがぼちぼち納得行くレベルになって来ました。
全域において引く方向に対し、
サイドが締まる方向に縮む部位を求め、
牛の背中を一刀両断!
縦に
ズバンと一本物で継ぎ目は無し。
更に柔らかくしなやかな革を使い、
曲面への追従性を非常に高いレベルに。
う~ん、ボンデージ!
中央部はやや厚みを残しながらも、
サイド部分は薄くすき上げ、
巻いた際のタイト感はまるでハンドルそのまま。
それでも微妙~にクッション性を感じられるのは、
革の不思議であったりします。
そして何より革独特のグリップ感が素晴らしい。
「革バーテープ」というと、雰囲気を求めた存在である様に捉えられ勝ちですが、
タイトな握りによる操作性の向上や、握りの変更が楽しくなるグリップ感といった、
「よりよい走りの為」の製品としても革バーテープには可能性がある!
という事で発売開始してみる今回。
色は黒と焦げ茶色の二色でスタート。
「革のバーテってのは、
本当はここまで出来るんだよ!」
という意味をこめて命名。
・リアル革バーテープ ¥4,200
快適に使用するにはバーエンドプラグが必要、
なので日東の「バーエンドキャップ」などの、
機械的に固定できるプラグをお薦めします。
糊で貼り付けても良いのですが、
出来ればそのまま巻いておいて、
弛めばまた巻き直して、
レバーの位置が気に入らなければ巻きなおしてと、
「愛用」出来るバーテープとなればなぁ、と思います。
でも、臭くなったら捨てなならんですよ!
と、ボロボロのフライトが捨てられない人間が言っても説得力ないですけどね。