前回に引き続き、今回も猿メニュー。
しかし猿は猿でも欧米猿、な
「Surly カラテモンキー」。
フルリジッド&シングルスピードという
徒手空拳で山と戦う、29er黎明期を支えた空手猿。
何とも言えぬ無骨な佇まいは、古武士の拳を彷彿とさせますな。
デビュー当事はまだまだ鉄製29erフレームの選択肢が少なく、
リアセンターを詰めるべくS字を描いたシートチューブが斬新で、
「ひゅぅ~っ!」ってな感じでしたが、その後様々な29erフレームが登場するに至り、
徐々に徐々に鉄製29erの
オールドスクール的立ち居地になったかと。
しかし同じ場所に居続ける事無く、少しずつ変化を遂げており、
シートガセットはもとより、ヘッドのガセットやリアキャリアダボの位置など、
細かい点でブラッシュアップが図られておりますし、
兄弟モデルの「Ogre」が出た事で、カンチ台座が無くなりより男前に。
また完成車の構成部品も、
ベアリングの支持方法を変更した、
「UltraNewHub」になるなど、
乗り手をガッカリさせない、
納得の行くアッセンブルに進化。
もっと軽いの、もっと安いの、もっともっと・・・なフレームは幾らでもありますので、
予算を効率的に使うのであれば、他に提案すべき選択肢はあります。
しかし、カラテを選ぶお客さんは、
「なるほど。でもカラテが良い。」
という指名買いが多いのが面白い。
たしかに「ゴツイ」とかじゃなくて、
「無骨」というテーマを掲げるなら、
類を見ない無骨さがありますからね、
恐らくそこに惹かれる人が多いのかと。
そんなカラテモンキーの、
現行完成車に選ばれたタイヤは、
Maxxisアーデントの
29x2.4という、
かなりボリュームのあるモノ。
組み立てをしながら、
「太いな~!」と思っていましたが、
「29+」のタイヤと比べるとやはり細い。
当たり前だよ馬鹿野郎という話ではありますが。
フルリジッドの29erに、
フロントだけ29+を履かせた、
「フロント・セミファット」ってのは、
非常~に美味しいバランスなんですね。
「で、カラテに履けるんですか?」
普通に履けるんです。
履くとこんな感じ。
良いなぁ~、良い感じだ~。
フロントアップで、
軽いドロップをポンと落ちて、
「フガッ」ってなる感じとかの、
リジッドフォークの美味しさを、
絶妙にマイルドにしてくれます。
それが美味しさなのか?
というのは人其々なので、
あくまで主観ですけどね。
この29+の前輪は、亜細亜猿である
台湾坊主29に履かすべく自分用に用意したモノ。
「15mmスルーアクスルのテーパード用クロモリリジッドフォーク」という、
Salsaのクロモトグレネード・テーパードが入って来ない事には計画が進まないのですが、
フォークが届き次第、即組める様チョロリチョロリと準備中。
今の所入荷予定は3月予定、そして当家の第一子も3月予定。
ど!ど!ど!どうなる3月?