久し振りにええ感じで陽が射した今朝。
チョイと空気が抜け始めていたタイヤに、
キュッキュキュッキュと空気を入れて、
プラっとひとっ走り。
滑る様に走るマシーン、
ん~、グレイト。
梅雨の中休みというのが、一体いつを指すのか?
もはやよく分からん今年ですが、
例年であれば丁度これ位の時期に、
弊店恒例のオリジナルウェア、
「サイクリング・ランニング」が出来上がる。
有り難い事に「今年のはまだか?」と、
リピーターさんから聞かれる事もチョロチョロある、
けど、今年は無し。
(←ボーダーのM1枚のみ残あり)
斜めにバシッ!と切り替えしたパターンの昨年バージョンが、
個人的には昨年のが非常によく出来たと思う反面、
それを越える新バージョン!ってのがどうにも・・・思い浮かばない凡夫の悲しさよ。
代わりと言っては何ですが、今年はTシャツ。
弊店初の
オリジナルTシャツで御座います。
背面に迷彩文字で書かれたるは、
「サイクルデリック」という勝手な造語。
CycledeliCycledeliCycledeliC・・・・・・
と無限に続くループの中には、
あの世への入り口がポッカリと。
で、
サイクルデリックって何なのさ?
ってな話ですが。
自転車をせっせせっせと漕ぎ続ける内に、
脳内の酸素濃度が低下するのか、
ある瞬間、
頭の中が真っ白に凪ぐ事がありまして。
ランナーズハイとかいうのと同じなんですかね?
それになった事が無いので分かりませんが・・・。
しかし、それを経験した事がある人なら、
「はいはい、あるある」となるのでは?
それは経験した人なら語らずとも通じる、
しかし未経験者には何をどう言っても伝わらない。
だから前面には
「エクスペリエンス=経験」と。
勿論と言うか何と言うか、元ネタは、
「サイケデリック・エクスペリエンス」
という60年代に花開いたムーブメントの、
根幹を示す言葉でありまして。
Turn on, tune in, drop out
=ひっくり返し、研ぎ澄まし、はっちゃけろ!
とかそんなんも同じであります。
だからっつって、皆LSDを摂取しようぜ!
とかそういう阿呆な事では無しに。
サイケデリックムーブメントの最中に居た人々が、
「コレの認識を共有出来れば世界は変わる!」
と信じたそれと似た様な気分が、
自分の中にもある事が否めない。
勿論、押し付けちゃうのはナンセンスの極み。
でも、しんどくて辛くて時に歯を喰いしばって、
鉄の味がする息を吐いて、脹脛がビリビリして。
そんなのの何が面白いの?
という事はやっぱり言葉では伝えられない。
伝える方法はただ一つ、
経験のみ。
そんな辛さの向こうにある、
真っ白な瞬間を指して、
「サイクルデリックエクスペリエンス」。
そんな気分をサイクルジャージでは無く、
敢えて普通のTシャツにするってのは、
たんなる個人的主義主張。
サイクリング専用アパレルってのは、
当然素晴らしい存在ではありますが。
それが無くてはサイクリングできない、
そんな馬鹿な話は絶対に認めたくない。
知人が地味に、そして永く言い続ける、
「MTBをデニムで乗る」
というのもきっと似た様な矜持の問題。
そんな沸々とした思いをTシャツに籠め、
製作を願い出てから早や1年半。
製作は倉敷に住まう、
長白髪の現役ヒッピー「アラタさん」。
そもそも自分はアラタさんのシャツが好きで、
アラタさんにオリジナルシャツを作って欲しい、
そこから生まれたこのTシャツ。
弊店オリジナルTシャツなれど「空井戸サイクル」のロゴは入っていません。
しかしメインのデザインになっている、うねった輪は、
覗き込んだ
井戸と共に「カライドサイクル=
万華鏡」がモチーフ。
何色刷りかわからん程の多重刷りの空井戸サイクルオリジナルTシャツ。
上記3色(杢グレー・ターコイズ・スレートグレー)、其々SMLの3サイズで一枚
¥4,000。
さぁ!今年はコイツを着て、自転車漕いで、山奥のレイブに突撃だ!ってなモンですよ。
後日記 : お陰さまで完売致しました、有難う御座います!
第二段も計画しては居るのですが、今回の分で1年半かかった事を考えると、
早ければ来年、へたすりゃ再来年になるのかもしれません。
まぁその納期は神(アラタさん)のみぞ知るってな話です。