井戸端監視カメラ



吉日。

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エイプリルフールの日曜日。
東京へ行ってきました。


目的地付近の高田馬場駅を降り、
足元に目をやるとこんなのが。

新宿区は全て禁煙と言う事で、
何とコンビニの前にさえ灰皿は無い。

東京、恐るべし。

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高田馬場の如何なる所か、全く知りません
東京のどの辺に位置するのか?
どれ位の賑わいなのか?
他に何があるのか?


そんな事を知らなくとも、
ワークショップモンキーさんが在る事は知っている。
つまり自分にとって高田馬場とは、
モンキーさんのある土地の名前である、
と認識している訳です。

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という事で、本日一つ目の目的である、
「御本尊様へお参り」を試みましたが。


定休日でした。


調べてから行けっつー話です。

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携帯に向かって、次の行き先を歌いかける。

「中っ落合~♪ビョ~ブファクトリ~♪」


型遅れのただの携帯電話では、
何の答えも返って来る訳も無く、
家で見てきた地図を思い出してただ歩く。

暗渠の出口がラヴホテルみたいだ、
等と観光しもって、ええ。

吉日。_c0189724_294573.jpg

この大通り沿いの、
ヤレた感じの家の一階って言ったから、
即ち二階建て以上のヤレた家を探す。


・・・コレか!



違うか。

吉日。_c0189724_210471.jpg
・・・コレか!



違うか。

いや、違う事無いか?


いやいや、違う事無い事無いか。


吉日。_c0189724_2101586.jpg

コレか!


・・・って、東京堂?

おお!カブの店として有名な東京堂さんではないか!


へ~、こんな所にあったんや~。
まぁ今何処にいるか、イマイチ分かっていないけど。

吉日。_c0189724_2103587.jpg

コレだコレだ、ビョブファクトリー

BYOBとは「Build Your Own Bikes」の略で、
自分の自転車を自分で作りたい!
そんな人へ道を拓くフレーム製作スペース。


自分の好きな形・好きな寸法で設計し、
部材であるパイプを買い、加工機械で加工し、
それを組み立てマイマシーンを作る。

吉日。_c0189724_2121530.jpg
段取りの進め方、工具の使い方は、
常駐しているボーイが全て教えてくれる。

が、作るのは全て自分。
その結果出来上がった一台となると、
それはそれはもう・・・ねぇ。


作るのが邪魔臭い、という人も居るでしょうが、
学生の頃の、技術実習の時間みたいで、
オッサンにはときめくモンがありますな。

吉日。_c0189724_213796.jpg

普通に良いモノは、世に数多とあるし、
性能と価格のバランスを考えれば、
オーダーフレーム、ましてや自作フレームなんて。


でも、他人が如何言おうが、
「自分はこの形が、この寸法が良いと思うんだ」
そんな怨念や情熱がある人には、
気持ちの捌け口や、念の出口として、
こういう場所がある事は、とても意義のある事では?

吉日。_c0189724_2131949.jpg
そんなBYOBのオープニングに行ったついでに、
知人から依頼されているシクロの図面を叩く。

あの体型なら、あのパワーなら、
そして彼の使い勝手を考えるなら・・・。

更に立ち姿や、乗り味のバランスを、
想像膨らませて数字を叩き込み、
アアでもないコウでもないと、少しずつ詰める。

この作業だけでも楽しいモンですが、
それを自分で作るとなるなら、もう。

吉日。_c0189724_2133164.jpg

このオープニングパーティーでは、
自分なぞよりも遥かに昔から自転車に乗り、
自転車業界に携わるレジェンド超人達とも、
話をさせて頂く機会がありました。


過去に自分が遥か高みに望んだ人々が、
何を仕掛け、どの様に時間を過ごしてきたか、
そんな話を。

業界内において中間管理職的年齢に達した自分は、
いつまでもそんなレジェンド達を見上げているばかりでなく、
こんなBYOBファクトリーの様な、ガツンと来る何かを示して行かなければ、
勿論、そんなに余力も甲斐性も無いけれど、それでもやらなければ。

帰りの新幹線の真っ黒な車窓を眺めながら、改めてそう考えた4月1日でありました。
by kaleidocycle | 2012-04-02 16:09 | 無駄
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空井戸サイクル

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