MTB用タイヤに数あれど、自分は
IRC製品を愛用しております。
特に
ミブロ2.25は素晴らしくバランスの取れた一本で、
乗り心地の良さに加え、程々なグリップ&重量が、
「ハイグリップ&超軽量だけが全てではない!」
という事実を教えてくれる、名作タイヤだと思います。
ただ、前後にミブロ履くと少し転がりが重い上、
そこまでリアにはグリップを必要としないので、
リアにはよりノブの低い
ミブロマラソンを使用。
が。
ミブロマラソン、花崗岩砂礫の多い裏山で使うと、
登りでのグリップが今ひとつふたつみっつで、
チョイと慎重なペダリングを要求されます。
まぁコレで良いと言えば良いのだけれども・・・。
そんな気分を払拭すべく導入したのが此方。
・IRC Mythos XC 2.25 ¥4,830
ミトス、と聞くとまぁ懐かしいとしか言えませんが、
あのミトスが名前以外の何もかもを一新し、
昨年、チューブレスで再デビューしたのを、
知っている人は知っていると思います。
追って、そのチューブドバージョンも発売されており、
それが此方な訳ですね。
そんなNewミトスの目玉は
170tpiケーシング。
ケーシングと言うのはタイヤの骨格でありまして、構成するワイヤを並べて数えた時、
1インチ幅の中で何本並んでいるか?という数字をして
tpi(スレッド・パー・インチ)と呼びます。
この数が多ければ多い程、繊維が細い事を意味し、
つまりは薄くしなやかに出来る、と。
で、普通のMTBタイヤのケーシングは、
街乗りタイヤで60~80位、
トレールタイヤで80~120位なのに対しミトスは170!
170って数字は超軽量ロードのそれです・・・。
そんな高度な製品ゆえなのでしょうか、
今までIRCは日本国産製品が多かったのですが、
ミトスは中国生産になっておりました。
針の穴を通す様な絶妙にして最小限の製品展開で、
国内生産というデメリットをユーザーに感じさせない、
そんなドメスティックブランドの見本の様なIRC。
そのハイエンドモデルが中国生産というのは、
少し寂しく有りますが、反面このレベルの製品が、
¥5,000以下というのはやはりメリットですな。
まぁそんな与太事は置いといて、
チョロっと走りに行ってみた所・・・。
おお!良い!良いではないか!
IRC独自のモッチリ乗り味が更にモッチリし、
乗り心地&路面を喰う感触が非常に良い感じ。
ノブ自体は低めなものの、細かく鋭く並び、
ミブロマラソンであればズリズリ滑った登りを、
多少ラフに漕いでも全然喰う。
なのに漕ぎが軽い。コレが170tpiの恩恵なのか?
世の中には良いタイヤがごまんとあります。
最右翼たるKendaも良いし、Maxxisも良い、
パナも良いし、コンチも良い。
そんな中からトレールタイヤを選ぼうとして、
何にしたら良いか悩んでしまった時。
「フロント=ミブロ2.25」x「リア=ミトスXC2.25」
そんなIRCの組み合わせをお勧めしますぞ!
今朝は天気も良く、陽が射す山の中は、ほんのチョビっとだけ春の匂いがしました。
寒いのは好ましく無いけれど、小虫だらけの時期がまたやって来るのかと思うと切ない。
MTBには今の時期が一番好ましいのかもしれませんね~。