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目が覚めて。
「夏バテなのか?」
と勘繰る程に暑くダルい。
気合を入れれば何とかなるだろう、
そんな想いのもと、
暑さで目が覚めた午前五時半、
涼しいパラダイスを目指し出発。

何せ時間があるもんで、
目的地も行程も考えず、ただ気温の低い方へ。
かつて有料だった途中トンネルも、
今や無料、そしてゲートが無くなり、
途中越から下る勢いそのままに、
ズド~ンと抜けれてとても快適。
時間が時間だけに、
自動車は殆ど居ないのもまたよし。
トンネルを抜けたら、
そのまま葛川沿いにシューンと転がる。
平地なれど、緩い下り基調なので、
幾らでも何処までも漕げそうな気になる。
世の中が全てこんな土地なら、
どれほど楽だろうか・・・。
って有り得ない事考えても意味は無い。

梅ノ木から久多へ入る。
この辺りまで来るとかなり涼しい。
そして周りの風景が、何やら牧歌的な感じに。
積み上げられた墓石の残骸や、
4台も纏めて放置されている、
ロータリーコスモ等という、
ヘンテコなモノを見ながら、田舎道を行く。
これぞサイクリン。
そのまま能見峠へ。
一番好きな峠、能見峠。
その程良い距離、程よい勾配、
そして僅かな異境感覚。
人によっては、
「変化が無く面白くない」
というかもしれないけれど。
考えずに没頭するミニマリズム。
ええやないかい。
峠に到り、我に返り、
そして禁煙中のタバコが欲しくなる。
嗚呼・・・此処で一服出来たなら・・・。
って No!邪念よ去れ!
止まるからイカン、止まるから。
走り続けてれば邪念など雲散霧消よ。
スコーーン。
「広河原~花脊」間というのは、
勾配も殆ど無ければ交通量もゼロに等しく、
風景も、それに馴染む人家も美しく、
サイクリングに非常に適した道である、うむ。
そんな此処は京都市左京区。
つまり我が家と同じ区域に属する。
そんな事実を忘れそうになりながら、
松上げの広場を横目に、花脊峠へ向かう。
松上げって、知ってますか?
「玉いれ」x「松明」ってな感じで、
松明をブンブン放り投げる、
この辺り独特の神事です。
夜空を無数の火が舞う豪快さと同時に、
見世物としての装飾の薄さもまた魅力。
地元婦人会による夜店の、
ローカル過ぎる品揃えは一見の価値有り。

そんなこんなで今朝の行程約80km。
勿論気持ち良い。
と同時にしんどい、実にしんどい。
しかし、一定の体力、自転車を維持する資力、
自由に使える時間、走って気分の良い環境、
それ等が揃っている事は、幸いな事であります。
実に実に幸いであるのです。
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by kaleidocycle
| 2011-07-14 19:37
| 無駄
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 空井戸サイクル
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