2011年シーズン、一気にモデルチェンジをして、
良いの悪いの喧々囂々な
「Surly」。
「旧モデルは無いのか!」というお問い合わせもボチボチ頂戴しておるのですが、
ニューモデルを見てきた所・・・悪く無かったです。
一つ押し出せば、一つ凹む、そんなバランスや方向性の問題であり、
アレはアレ、コレはコレっつってね。
まぁ大体、旧モデルが良い!と言う人は、もう手にしている事だろうし、
新しいSurlyを見て「ウェルカム!」な人は、きっと多く居られる事でしょう。
と、そんな沢山ある
NewSurlyの中でも、
一番の目玉は、奥に見える橙色の「
トロル」!
ではなくして、手前の「
トレイラー」ではないでしょうか。
自転車で荷物が運べる事、
その事の究極の姿はやはりトレイラー。
もはや自転車では無いのですが、
コレはコレ、やはり見応えのあるモノで御座います。
コレは、トレイラー本体から伸びるアームと、
車両側に取り付けるアームとの接合部。
捻る力が常時掛かる所という事で、
ベアリングでは無く、ブラスのブッシュを採用。
見た目よりもずいぶんスムースに動き、
コーナリング時、二輪トレーラー故に生まれる、
車体とトレーラーとの挙動のズレを、
此処がいなす訳ですな。
此方は、車体との接合部。
この爪が、車体に取り付けられたマウントを、
グイっと掴み、そしてテーパー先のボルトで、
押さえ込む、と。
ボルトが折れそう!なんて心配にもなりますが、
このボルトには、然程力が掛かる訳では無く、
あくまで位置決めというか、ガタを防いで、
固定する為のモノなので、その点はOKそう。
取り付けると、こんな感じ。
エンド幅の差や、エンド部材の厚みに応じて、
取り付け幅が調整可能なので、
取り付けられる車種の幅は相当広いです。
また、マウントの取り付けはご覧の通り、
クイックシャフトを、マウントに交換するだけ。
因みに、このフレーム(トロル)の、
エンド上部の大きな穴は、トレーラ専用マウント。
で、トレーラに興味のある人は、少し考えれば分かると思うのですが、
車体が傾く、コーナーを曲がる、そんな動きで生じるトレーラーとの差は、
上記のブッシュで消せるとして。
路面の凹凸から来る、上下の動きは、
この爪の部分が滑るだけなのか?と言う疑問。
その答えは「
マウントにベアリング有り」。
そう、爪で掴むのはベアリング。
此処が、路面の凹凸をいなすのですね~。
マウントの適当な一輪トレーラーを引いて、ダートに突っ込んだ結果、
トレーラーが吹っ飛んで行った、という悲しい過去を持つ自分には、
こういったマウントのギミックはとても好感持てます。
あと、カタログの画像で見た時には、
フェンダーだと思っていたのが、
アルミパイプのガードだったり。
ハブも、妙に良い感じのモノだったりと、
まぁ値段だけの事はありますなぁ、と。
因みに、トレーラ付きで輪行を試みる際、
自転車をバラして、トレーラーに乗せ、
上からカバーを掛けるってのは・・・有りなのかしらん?
女の子が街中で持ってるゴロゴロのデカイ版、
とか、そんな言い訳・・・無理か。
気になる本体の大きさ・積載容量としては、
中途半端な中年を一人運ぶ位は楽勝です。
一人掛けのソファーを置いて、
人力車ごっこなんてのも行けそうですし、
ゴミ捨て場で見つけた箪笥や水屋を、
回収する手立てとしても有効。
更に、今回のコレは「
ショート」で、
荷台が倍の長さの「
ロング」もあると。
サニトラみたい。
外で音だそう!と言う時に生まれる、「スピーカをどうやって運ぶか?」
なんて問題にも、ヘタな自動車以上に、イージーな回答を示してくれます。
発作的に、「
ロング!ロング!」と、ロングを注文して来ましたが、
実際にデリバリーされるのは、来年春予定との事。
冬の間、何を運ぼうか?何を運べるか?何をすれば愉快な気分になれるか?
妄想に耽ろうと思います。