井戸端監視カメラ



燃え滓。

週末に迎えるであろう梅雨入りを前に控えた休みの日、
雨が降ると出来なくなる事をしよう。」と言う事で、オートバイで淡路島へ。

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「世界平和大観音」


淡路島を、時計回りに回り始めると、
すぐに目につく、違和感アリアリの観音像。

個人所有の巨像は中が博物館になっており、
ある階には鎧兜、ある階には日本画、
そして地下には自動車と、
所蔵物なんやかんやが並んでいた。

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調度品、カーテン、もちろん建物自体のデザイン、
全てが昭和の残光に溢れており、
淡路に来る能力を得て以降、何度も来て浸った。
像上部の展望台は、ハトの羽だらけで汚かった。


が、それも今は廃墟。
尾をひいた光も潰えてしまった。

廃墟好きに破られた扉の中は、
覗いた所で、あの光はもう何処にも無い。

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海沿いを南へ下る。
人の住まなくなった跡がチラホラ。


「残滓物」 
文字のまま、のこりかす。
搾って、使って、要らなくなった残り。

捨てるでも無く、処理するでも無く、
放置されているそれ等には、
期待の無い安定性故の安心感がある。

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黒岩水仙郷周辺から、
山越えの道へ。


途中、ミニカバン草爆発。
多分、自分と同じ年生まれ位。

「一生物」という言葉の、担ぎ切れぬ重さ加減よ。

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淡路最高峰 諭鶴羽山へ向かい、
ダートを上り続け、ひらけた場所で振り返ると、
目の前には沼島が。


何も無さそうな島。
失礼な言い方かもしれないけれど。

しかし、だからこそ行ってみたい。
自転車ツーリングの目的地候補内定。

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延々と続く山を抜けた先に、古代遺跡の様に現れた、
石積み式の、古風な上田池堰堤


昭和の初めに完成したという、
ウエダではなく、コウダと読むこのダムは、
未だ現役で下流の農業を護っているそうな。

立派だ。立派にも程があるダムだ。
このダムを擬人化すれば、
きっとイカしたヒーローになる。

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川沿いに下り、国道へ出て、
向かう先は、本日の目的地である、
若人の広場

此処は、先の戦争に際し動員され、
亡くなった学徒の記念施設。

阪神淡路大震災で、建物に被害を受けた後、
そのまま修復される事無く、
半廃墟と化してしまっている。

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建築界の巨人 丹下健三の手によるこの建造物は、
電気も通らず、荒れ果ててしまった今でも、
死ぬ事無く、永久機関の様に在り続けている。


当然、展示物は全て無くなっている為、
戦争の事、学徒動員の事などは何も伝えていない。
それでも、燃え上がる若さの意味を、
考えさせるに充分な力は残っている。

c0189724_23245126.jpg極論、若さとは正義であり、答である。
それが、歳を重ねる毎、生きる事そのモノに溺れ、
やがて若さを失った時、若さからの否定対象となり、
そして老い、消えて行く。

人は、正しく居続ける事が出来ない。
例外無く、必ずブレる、必ず歪む。

だからこそ、産まれ続け、死に続ける。
同じ様に、戦争もあり続ける。

故に、若人は己が正しさを強く認識するべきである。
by kaleidocycle | 2010-06-12 13:54 | 無駄
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