「あ、日東UI-2!」
そう、みんな大好き、
スチールアヘッドステムの、
日東UI-2。
だが・・・何かがおかしい・・・。
まず色。
UI-2ならくすんだダルメッキのはず。
なのに、コイツはピカピカのCP。
なるほど、スペシャルか。
と、納得するにはまだ早かったり。
奥がスタンダードなUI-2、
そして手前が今回のUI-2。
何かが違う。
そう。
ハンドルクランプがデカい。
つまり、オーバーサイズ用って事。
コラムがOSと言うのでは無くて、
Φ31.8のハンドル対応という事ですよ!
こんなの日東さんのラインアップに有ったっけ・・・?
記憶を辿っても出て来ないでしょう、そらそうでしょう。
だってコイツは、
名古屋サークルズのオーダーした
別注モデルですから。
オープンクランプの
UI-2の他に、もう一つ。
クローズドクランプの
CT-81というのも。
フィレット加工とCPにより、ヌメぇっとした見た目。
勝手な想像ですが・・・アメリカ人が好きそう。
カーボンのドロップハンドルと組み合わせて、
共色で塗ると良いだろうなぁ、なんてね。
スチールステムで、OSクランプってのは、実質存在しない訳ですが、
それは需要が少ないからであり、ある種淘汰の結果とも言えます。
しかし。
それでも何でも、高性能なOSのハンドルと、地味なスチールのフレームを繋げる際、
あって欲しいと思うのも当然な存在である、スチールのOSクランプステム。
そんな隙間を辿って行った際に見える存在意義とは、
「
スチールフレームを後ろ向きと認めない」という事なのではないか。
そんな風に思いますが、実際の所は知りません。
隙間向けですから、価格もUI-2が¥10,000、CT-81が¥13,000と良い値段します。
しかし、「そんな値段なら要らない」というなら、無視すれば良いだけで、
選択肢を与えてくれる事は、やはりありがたい事です。
サークルズというと、空井戸とは商売敵でありますが、
距離が離れている事もあり、基本的に良い感情も悪い感情も持っていません。
ただ思うのは「スゴイなぁ・・」という事。
好き・嫌い、肯定・否定、其々を天秤に掛けたとしても、
それを越える程に、突き進んで行くその様は圧倒的。
そんじょそこらの卸屋よりも、ずっと「
仕事」している、そう見えるのですね。
自分は波風が嫌いな京都土着民ですから、
こんな勢いのあるサービスは提供出来ませんし、
する気もありません。
こんな事してくれる奴が居て良かった~、と、
出来上がったハンドルを握りグリグリ弄ぶ位が、
関の山です。
因みにこのハンドルは¥5,000。
良いシェイプだ良いシェイプだ良いシェイプだ・・・。