展示会などで遠方に行き移動する際、
なるべく時刻表や路線図を気にせず、
ノープランでブラブラ行きたい、
という事で購入した
超軽量折り畳み自転車。
軽いだけでなく、折り畳めば小さくなるので、
必要とする保管場所はミニマム。
が、走行性能も同じくミニマム。
「ちょっと乗ってみて良い?」
と試し乗りした人間の反応は二つに分かれ、
一方は
「うわ~、これ怖いわ・・・」と即下車。
そしてもう一方は
「ああ、ストライダ的な?」と、
スイスイとそこ等を走り回るという事で、
こういった特殊小径車に理解があるか否かが、
本車両の評価の分かれ目になろうかと。
そう、小径車に好意を抱く人がこのカーボンライトフォールディングを見れば、
ホイールやクランクなど、
ストライダと似ている点が多い事に気付かれるはず。
ただ並べてみるとBB位置やハンドル位置、そしてヘッド角が全然違う事からも、
カーボンライトはより普通自転車に近いポジションが取れる反面、
ストライダよりもかなりクイックなハンドリングである事が想像出来ましょう。
ただパッと見では想像が及ばなかった相違点というのは他にも多々有り、
例えばブレーキキャリパー、特に
リアブレーキキャリパーは、
そもそもの取り付け位置が通常のキャリパーとは逆のドライブサイドなので、
ブレーキの構造自体が鏡対称という事に軽く驚き、
そして「規格」というモノを無視したかの様なキャリパーの小ささに二度驚く。
BBシェルを下からのぞくと、
偏芯筒のホルダが見えますが、
幅が異様に狭い事に驚きます。
始めて遭遇した
BBシェル幅50mm。
私が不勉強なのかもしれませんが、
ん~・・・50mmってか。
シートポストのヤグラ部も、
角度調整機能が無いという斬新さ。
しかし偶然なのか狙い通りなのか、
サドル角度はコレで結構良い塩梅。
なので問題無いと言えば全く無い。
という事で、我がカーボンバイクこと「カーボンライトフォールディング」は、
品質も完成度も価格を超えた素晴らしい出来だとは思うのですが、
普通の自転車の感覚で付き合おうとすると、かなり無理がある一台です。
あくまで
携帯性と短距離の移動に特化した特殊車両であり、
その事から、間違っても万人にお勧めするモノでは無い、という話。
だから
「気軽に輪行して出先で思いっきり走りたい」という人には、
企画段階からズッと追い続けていた此方の完成に注目して頂きたい。
そう、
Windcog/ZICです。
なんだかんだでプロト誕生から2年近い時間が経過しましたが、
やっと、やっと・・・やっと!発売の目処がついたとの嬉しい報せが。
展開して並べると御覧の通り。
ポジション、ホイールベース、
そんな細かい事を考えずとも、
同じ折り畳みというジャンルで括るには、
あまりにも無理があるこの立ち姿の差。
折り畳み作業の簡易さやコンパクトさでは、
そりゃカーボンライトが圧倒的ですが、
Windcogも折り畳みに30秒はかかりませんし、
折り畳み後、自立し転がせると言うメリットも。
しかも
アルミマッドガード付で、ですからね。
週末に一泊で長野サイクリングとか、
なんなら海外サイクリングにもと、
見ているだけで妄想と夢が広がります。
折り畳み小径車とは思えないシッカリとしたハンドリングと踏み応え、
要と不要を選び切った結果のアイデアと細部のディティール、
折り畳み自転車屋ではない弊店が言っても説得力無いかもしれませんが、
これは一見、いや一乗の価値ある一台と申せましょう。
製品版の完成は来月11月予定との事ですので、
寒い寒い冬休みは、暖かい九州や沖縄でサイクリングを・・・と妄想する方は、
今からボーナスの使い道の一案として、WindcogのZICを御検討あれ。