弊店では現在、商品お買い上げ毎に、
スライム(安物)がついて来るという、
お買い得にも程があるキャンペーン中。
仕事で行き詰った時にもスライムがあれば、
パッと手に取りこねくり回すとあら不思議!
無駄な時間が過ぎて行くだけです、ええ。
勿論、スライムが手元にあった所で、
自転車に何か役にたつという話では無い。
しかし似た様なモノで自転車に役立つのが、
此方のパンク防止シーラント剤、
「エバーズ スーパーシーラント」。
はじめてこの商品を見たのは、
丁度1年前の展示会だったのですが、
説明された内容は実に恐るべきモノでした。
曰く
「チューブレスは6mmの釘を踏んでもパンクを防げる」とか、
「普通のチューブ入りタイヤでも3mm程度の穴までパンクを防げる」、
更に
「約3年間パンク防止機能を維持出来る」などなど素晴らしい製品との事。
まぁしかしナウシカのテト(噛むヤツ)ばりに人を信用しないワタクシですから、
誰もが気になるであろう事をエバーズさんに聞いてみました。
「優れている点がそうだとして、他のシーラントと比べて劣る点は一体?」
こういう事を直接聞けるのが、
展示会の良い所だと思います。
しかしこういう事を聞いてはいけない、
それが展示会の不文律だったりもして、
担当者さんから具体的回答は得られず、
何だかモヤモヤを残したまま一年径化。
だいたいこういったパンク修理材(予防材)というのは、
旧くはタイヤパンドーの時代から不完全なモノである事が普通。
でも・・・もしかして・・・時代は変わったのかも?
そんな期待と不安が消えないので、
業務用大容量ボトルの発売を機に、
チョイと買ってみた今回。
まずはその素材感をチェック。
白い普通のシーラントと比べると粘度が遥かに高いのですが、
スライムとかと比べると比較にならん位にはサラサラです。
そんな普通のシーラントと、
エバーズのスーパーシーラントを、
少量皿に出して置く事二日間。
サラサラの水状態だった普通のシーラントは、
水気が飛んで粘度が上がり、
指先で突くとゴムっぽい感じに変化。
対するスーパーシーラントは、
御覧の通り、ベチャベチャのままです。
チューブレスシーラントの役割は二つあり、
一つはタイヤの細かい素孔を防ぎ、
密閉性を上げて
エア漏れを防ぐ事。
もう一つはタイヤに異物が刺さった時、
その孔を埋める
自己修復作用な訳ですが、
この自己修復性能が期待出来るのは、
シーラントに流動性がある時だけ。
しかし普通のシーラントは比較的短期間で乾いてしまいますので、
自己修復作用を望むのであれば定期的にシーラントを補充するべきだと思いますが、
乾きの遅いスーパーシーラントであればそういった事はあまり考えなくて良いのかも。
揮発成分が少ない(か含まれてない)なら、
パンク時の自己修復作用ってのは、
どういった変化によるのだろう?
もしかしてロックタイトみたいな嫌気性とか!
と考えて一応実検してみましたが、
うん、そんな事は全くありませんね。
普通に繊維で埋めているのでしょう。
スーパーシーラントの対パンク能力については、色々なお店さんなどは実検をして、
何なら動画とかでも確認出来る通り、普通のシーラント以上の能力はある模様。
じゃぁ弊店が気にしていたデメリットとは?
「恐らく」という前提で言うならば、
それは
重量増ではないでしょうか。
シーラント自体の粘度が高い為、
タイヤ内部に行き渡らせようと思うと、
それだけで結構な量が必要ですし、
ましてパンク時に噴出す分を考えると、
軽量化を無にするレベルの量でしょうからね。
実際の所はどうなのか?適切な量は?パンク修復能力は?
そんな事についてはボチボチ実験しながら探って行きたいと思います。
何せ業務用というだけの量が手元にある訳ですから。