GW最終日たる本日、天晴れなまでに快晴で、
洗い物の多いオーバーホール作業は絶好調。
作業途中のマシーンもハッピーモードですよ。
何せ
「ハートマーク」が出てますからね。
ボトルケージとボトルケージとBBで・・・ホラ!
と、ハートマークみつけて喜んでみるのも束の間、
作業を進めるに従い次々と辛い現実が顔を出します。
何せ乗り込んで痛んだ箇所を洗い出し、正常に戻すのがオーバーホール。
水入ってたり固着してたり虫喰ってたりと、アウトなポイントを見つけてしまい、
メモに書き付ける交換必要項目&費用が徐々に嵩んで行くのです。
使うほどに道具が傷むのは当然ですが、維持コストが掛かって喜ぶ人など多分居ない。
なので自転車の「性能」という評価には、絶対的走行性能だけでなく、
耐久性やメンテ性といった要素も加味して頂きたいと思う訳ですが、
そのバランスの「弊店なりの回答例」としてこの様な一台をドン。
Salsa Vaya 男前ver (55) ¥240,000(税別)
グラベルロードと言うには泥臭く、ツーリングバイクと言うにはシャープと、
カテゴライズが難しいけれど、沢山乗る人ほど「丁度良い」と評する声も多いVaya。
ただ2017年の国内展開完成車としてはクラリス組みのみとやや心許なく、
このままではVayaが誤解されたままになるかも・・・と焦って組んだ此方。
ホイルは7000SLXハブに、
Sun-ringleの軽量リム
「Helix」を、
スポーク2.0番の32H手組みで、
調整し易くタフ、そして結構軽量。
そこにシュワルベの超軽量タイヤ、
「フューリアスフレッド29x2.0」をセット。
トレイル遊びで使うには少々気を遣う超軽量タイヤ・フューリアスフレッドですが、
オンロードを軽快に駆けオフロードゴソゴソ進む、そんなVayaにはドンピシャ。
ついでに言えばクリアランスも前後共にドンピシャ。
現状はチューブ入りですが、リム&タイヤ共に
チューブレス対応ですので、
チョコチョコっと部品を加えてやるだけで更に戦闘力&フィーリングUP。
ハブと同じくコンポも7000SLXで1x11のシンプルドライブ。
ただ7000のチェーンリングは最大34t、それでは少々軽過ぎるきらいがあるので、
Formosaの7000対応ナローワイドリングの36tをチョイス。
個人的にこのホイルであれば36tはかなり調子良い塩梅だと思います。
今後乗り込んで行く中で、パニアをセットしてツーリングする状況などになれば、
シマノ純正のダブルリングとFメカを用意するだけで簡単に
2x11化も可能。
ハンドルはSimworksの
To-smile。
ハの字形状なれどドロップはそこそこ深く、
見た目の印象よりもグイグイ握る系、
そんなトゥースマイル560ですが、
ヘッド位置の高いVayaにセットすると、
マリームを入れた珈琲の如くマイルドに。
下ハンを積極的に使える位置になりますので、押さえ込みも効きますし、
トップを握ればトッツァンポジション、風景見ながらのんびりのんびり。
ケツの下には
フィジーク/ロンディネ。
前後動のし易いアリオネをベースに、
アンコ増し増し&ワイド化で、
長距離移動に特化させた、
ツーリング野郎の定番品。
ステム&シートポストは安価なモノをセット。
此処は好みやポジションに合わせて、
後々交換する可能性が高いですから、
リーズナブル(+α)なラインで留める、と。
対して一度圧入したらそうそう交換しない、
そんなヘッドセットには実用品として
クリスキング。
展示車につけるモノや無いな、とは思いますが、
悩んで悩んで悩んだ結果、「行ったれ!」てなモンで。
パッと見はベタ塗りのオレンジ。
カタログで見るとノッペリしてますし、
現物を室内で見てもやはり。
しかし一旦外に出したなら、
オレンジに込められた細かいラメが、
日の光を四方八方に散らし、
何とも言えぬ風情を見せてくれます。
ん~・・・良い。
「何処に行く」や「何をする」よりも
「とにかく乗る」。
そんなスタイルにフィットするVaya、実に男前です。
重量的にもフィーリング的にも完成車とは別次元で、
個人的にモノすっごく欲しい感じに仕上がりました。
でも売れるかって言うと・・・多分微妙。
現在の相棒・Niner/RLT9を誰か買ってくれるなら、
是非此奴に乗り換えたい、そんなVaya/男前ver。
まぁ乗り換えたとしても男前な感じに乗り込めるのは、
赤ん坊が歩ける様になって時間が出来てから、なんでしょうけどね。