試乗車をお借出来た機会ですので、
集中的にチェック入れてる
Bombtrack/Hook2。
完成車としての完成度は非常に高く、
この手のマルチパーパススポーツの中では、
コストバリューに優れている事は確実です。
で、もし自分で乗るなら「此処をこうするだろう」、
そんなifの話で纏めとさせて頂こうと思う今回。
まず、ワタクシが乗っているのは、
アルミフレームの「Niner/RLT9」です。
鉄フレームばかりの我が家にあって、
唯一のアルミフレーム車なのですが、
アルミを選んだ理由はズバリ「軽さ」。
ディスクブレーキやテーパーヘッド、スルーアクスルと高性能化が進む反面、
重量は増加して行く傾向にあり、例えば我がRLT9で
約9.5kgと意外と軽くありません。
軽けりゃ良いってモンでも無いのですが、ある程度の軽さは乗車時の軽快感につながり、
ストレス無く走る事を楽しむ要素である事は確かですから、なるべく軽くあって欲しいです。
勿論、大枚を叩けばもっと軽くする事は可能です。
しかしグラベルロードというジャンルの特性上、ラフに扱う事が前提となりますので、
ある程度の強さは確保したい所ですし、そもそもそないな大枚など叩ける余裕はないしで。
じゃぁコスト掛けず&耐久性落とさずに重量削るなら何処から?
その問いに対するシンプルな答としてアルミフレームを選んだのですね。
で、Hook2の重量は実測
約10.5kg(M)でした。
持ち上げると少々ズシっと来るとは言えども、
実はディスクの鉄車としてこの数字は軽い方で、
フレーム単品重量は
公称2,250gというのも、
テーパー&スルーとしてはけっして重くありません。
「でもフォークは実はアルミコラムなんでしょ?」
という事でフォークは重いのかと思いきや、
フォーク単品重量も
公称530gと案外軽かったり。
つまり10.5kgという数字は非常に現実的な数字で、
リムブレーキ&OSヘッド時代の基準のまま、「意外と重いな~」なんて言えないのです。
実際乗って重さを感じる事も無かったのですが、もう少し重量を削れたら、
もっと楽しくブンブン行けるだろうなぁ、と妄想せずには居れません。
では仮に自分が乗るとすれば、
何処から手をつけるでしょう?
まず付属のタイヤはポイ!です。
同時に
チューブレス化する事で、
乗り味が格段に良くなりますし、
約400g程の軽量化が見込めます。
その際、ホイルがチューブレス対応のDT/R24SplineDBというのは有り難く、
またホイル重量も約1,800gと結構軽いので、潰してしまうまではガシガシ使いましょう。
あとはシートポストが実測約270g、
此処はカーボンに変えて100g削減。
サドルは実測約255gでしたので、
個人的に尻に合うセライタ/SLRに。
此方も約100g削れますので、
サドル周りで
約200g程度削減可能。
あとは・・・というか以上です。
結果、合計約600g減という事で車重は10kgギリギリ切る辺りになるでしょう。
しかし我がRLT9と比べると素材の違いからフレーム重量の差は500g以上ありますから、
10kg前後という数字は当然と言えるレベルですし、
もっと言えば完成車ベースでこの数字と言うのは、そのレベルの高さを物語っています。
・・・数字ばっか並べていると、ものすっごく馬鹿馬鹿しい気分になって来ますが、
昨今台頭して来ているディスクロードやグラベルロードといった未知のジャンルを、
把握する為には重量というのも一つの重要な要素になろうかと思うのです。
「軽さ=走り」という図式がほぼ通用しなくなって来た新規格時代の今、
車両を選ぶ際には
「自分が何を望むか?」という具体性が、
より強く求められる様になって来ていると言えるのではないでしょうか?
何をグチャグチャ言うてんのか訳分からんくなって来ましたが、
少なくとも今自分はグラベルロードに乗っていてとてもとても楽しいです。
サイクリングの楽しみを純化・濃縮した超濃厚なジャンル・グラベルロード。
興味をお持ちの方は是非チャンスを見つけて試して頂きたいですし、
鉄フレームのフィーリングに拘り、最大限のコストバリューを望まれるのであれば、
BombtrackのHook2は間違いの無い選択であると思いますよ!っと。
終劇