ちわ~、お届け物で~す。
あら?何かしら?不審な白い箱ねぇ。
炭疽菌でも入ってんじゃないの?
んな事ア・ル・カ・イ・ダ!
じゃなくてアルフィーネ。
・・・冒頭から暴投で逃亡したい気分が沸きあがって参りますが、
忘れた頃に届いた此方はアルフィーネのクランクです。
普通にカタログに載っている割に、基本的にはOEM供給メインの商品となる様で、
「欲しい!」と思い手配しても大体取り寄せ扱いになるのですが、
それでも何でもコレじゃないと!という瞬間がある中々ナイスなクランク。
そんなアルフィーネクランクを行くべき所にスポッと嵌めて、ハイ!完成。
Surly Cross-check 海賊版完成車 ¥135,000(税別)
Surlyの2017ラインナップに追加されたクロスチェックの
1x9仕様完成車は、
シンプル&リーズナブルに纏められており、悪くは無いのだけれど・・・、
同じ予算でもっと完成度高いの組むよワシ、という自己顕示欲から生まれた海賊版。
ドライブ系は
デオーレを使った1x10。
変速性能、耐久性、維持費などなど、
何処を切っても正規版完成車より有能。
そしてクランクは件の
アルフィーネ。
アウトボードBBの耐久性はもとより、
Wガード仕様によるチェーン落ち防止や、
アルミ製ガード板をはじめとした美しさ、
此処はやっぱコレじゃないと!ってな話。
ハブはやはりデオーレで、
価格を越えた回転性能に加え、
さすがシマノ!な止水性能。
つまり
好調を維持し易い、という事。
そのハブをAlexの定番リム「DM18」と、
DTのストレートスポークで手組み。
この
「ホイール」というのは正規版完成車で一番気になった所で、
別に乗った瞬間驚くほどよく走る、とかじゃなくても良いから、
チョイ乗りでもガッツリツーリングでも、なるべく不具合出ない様な「普通」であって欲しい、
そんな願いを込めて、テンションバランスをバラけさせない様にせっせと手組み。
ブレーキに関してはデオーレではなく、
4000系アリビオなのですが、
それでもレバーヒンジの耐久性や、
ピボットの錆び難さなどの性能は、
Vブレーキとして充分以上に信頼出来ます。
つまり「普通」です。
しかしそれは取り急ぎの「普通」ではなく、
この状態で5年後も10年後も乗って貰える、
自分なりのクロスチェック像における普通。
Surlyの屋台骨とでも評すべき、汎用性・恒久性に富んだクロスチェック。
そのクロスチェックを、まずは安価に纏めた完成車で乗り始めて、
乗って行く中で色々気に喰わない箇所が出れば、その都度部品交換して楽しんでね、
と、そんなのが正規版完成車のコンセプトなのかと想像しますし、
メーカーという単位での提案としては至極真っ当な内容でしょう。
まぁしかしそれはそれとして。
「世界一シマノ部品が安い国」
に住んでいる恩恵を活用し、
最低限のコストの中で、
最大限の効率を狙った、
今回の海賊版完成車。
まずは50サイズで組みましたが、
必要部品が入手可能な限りは、
他サイズでも御用意致しますので、
入り口にして出口足りえる、
海賊版クロスチェックを御検討あれ。