「早くも到来した春の陽気の中とあっては分厚い冬服など着てられないぜ」
という事で滅多に着ないハードキャンバスのジャケットを引っ掛けて、
家族三人、公園へと遊びに出た昨日の休み。
が、嘗ては良い感じに着れていたジャケットが何故か今は着辛い。
理由は探すまでも無く、肩の上に乗った息子の存在。
そう、綿素材のジャケットは普通に着ている分には良いとしても、
子供を肩車する時の様な、腕を上げる動きには対応し辛く、
また同様に前傾姿勢の自転車とも親和性が低い傾向にあるのです。
まぁジャケットのパターンひく時に、肩車や自転車の前提はないでしょうから、
「そりゃそうだ」の一言なのですが、ん~・・・この一枚であればどうだろう?というのが。
CCPのステンカラーコートです。
「自転車屋が扱うモノでは無いよな・・・」
とは思いながら、思いながらも!
良い感じなんでついつい。
やや短めの丈と後染めのクシャッとした質感は、
日中はシャツ一枚で過ごせそうな今の時期、
パッと羽織って出掛けられる気軽さで重宝しそう。
コートと言うよりジャケットやシャツに近い存在か。
で餅は餅屋、服は服屋で買うべきですが、
エブリデイサイクリストにして、
カタグルマシーンでもある自分にとって、
「おぉっ!」と反応せずに居られないのが、
脇下から後部にかけての
ベンチレーション。
大胆にズバッと開いておりますが、
コレはけっして腋汗対策とかではなくて。
ヘイ!タクシー!
と、この様に腕を大きく動かす際の、
可動域を大きくする為の工夫なのですな。
コレであれば息子をヨイショと肩車する時も、
腕がスイッと上がってくれるでしょうし、
自転車に跨りハンドル握っても、
背中の生地がつる事も少なく快適そう。
また左右真横に位置するポケットは、
前側に広がっているのは当然として、
後側にも同様に広がっており、
言わばバックポケット的存在でもあります。
普通に着るだけならポケットは前だけで充分、
しかし自転車に乗る際、前ポケットに物を入れると、
ペダル漕ぐ度に中身を蹴り上げてしまって、
鬱陶しいにも程がある、ってな事になりましょうな。
その点、財布でも文庫本でもスマホでも、
バックポケットに仕舞えば?邪魔にならない、と。
自転車用アパレルか?と聞かれれば、
答は間違い無く「否」でしょう。
しかし自転車に乗る事が日常の、
ええ歳こいたオッサンが、
パッと羽織ってそれなりに見えて、
密かに自転車との親和性も高い、
こんな一着ってありそうで無いですし。
ヨレてても薄汚れても、それが逆に風情になりそうな突っ掛けコート。
受注生産品+αだったのでCCPさんの方では完売ですが、
弊店にはS&M其々1枚だけありますので、「チョッと良いじゃない」と思われたなら!
見て触って袖を通して御検討下さいまっせ~。
CCP ステンカラーコート ¥28,000(税別)