井戸端監視カメラ



プラス規格戦国絵巻 前編。

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先日展示会に出向いた際、
こんな素敵な資料を頂きました。

「規格のお勉強-BB編」


プレスフィットBBの規格乱立による混迷は、
訳分からん所まで行ってしまいましたからねぇ。

こうした纏め資料を頂けるのは有り難い。

まぁこういった資料が有り難く感じる程に、規格は複雑化しておりまして、
それはBBだけではなく、MTBのホイル径というのもまた乱世の様相を呈しております。


という事で今回は「分かった様な分からん様な?」と言われる事の多い、
セミファットなどと呼ばれる「プラス規格」の違いや意義について、
偏見と妄想を交えて纏めてみたいと思います。
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まずコレがはじめにありき、というのが、
ファットバイクの始祖たるSurlyのPugsley

雪上でトラクションを稼ぐ為に、
2本のリムとタイヤを一纏めにする、
「デューリー」という手法があったのですが、
イチイチそんな事するの邪魔臭いから、
新規に規格作ってしまおう、と思い立ち、
ホイル径26インチ&タイヤ幅約4インチの、
「ファットバイク」がこの世に誕生。

「26インチ径 x 幅約4インチ」


一部の好事家に向けた特殊車両であったはずのファットバイクは、
ややダレ気味であったMTB界にとっては新鮮な風となったのか、
何故か予想外の引き合いをみせ、他のブランドからもリリースされる事態に。

一部の好き者相手にノンビリやって行こうと考えていたSurly、焦ります。
「やばい・・・ファットの市場が形成されちまう・・・」
ぶっ飛んだ面白いモノを作った積りが、世に普通に受け入れられてしまった、
ならばもっと強烈なの作って他者を圧倒したる!と思ったかどうかは知りませんが。
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「これでどうじゃ~い!」とばかりに、
更に太いタイヤ規格&フレームを投入、
それが5インチ幅のMoonlander

「26インチ径 x 幅約5インチ」
此奴の登場以降、4インチクラスをファットバイク、
5インチクラスをウルトラファットと呼称する事に。


月面着陸機という名を持つこの車両は、
圧倒的なエアボリュームで異次元の走りを見せた。

が、さすがにこの太さともなると、エア圧が低いとハンドリングが妙な事になり、
かと言って圧を上げるとせっかくのボリュームが活きて来ないという事で、
意外に汎用性の高かった4インチファットに比べ、活きるシーンを選ぶ代物に。


そもそも過酷な路面状況でこそ気を吐くファットバイクでありますが、
ドライブトレインを特殊化する必要があったりする関係上、
普通のMTBで当然享受出来た恩恵が享け辛くなるストレスの事もあり、
代わりに得られる対価が極端なウルトラファットは「次世代」とはならなんだ。

別に次世代を担う必要は無いのだけれども、この時Surlyは小金を持っていた。
何故ならファットがヒットした結果、Surlyのリムとタイヤがとても売れていたから。
「金は貯めるモノではなく使うモノだ」という事で更なる新規格として生み出したのが、
29インチ径に3.0幅タイヤを履かせた「29+」
「29インチ径 x 3インチ幅」
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3インチという絶妙な幅の為、
ドライブトレインは通常のモノが使え、
ファットでトレイルを攻めた際に気になる、
タイヤの跳ねも抑えられた。

しかし登場と同時に多くの人がこう思った。
「コレって・・・そんなに新しいか?」と。

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3インチ幅程度であればDHで使われる事もあり、
画期的に新しい数字では無い。

確かに数字から予想するとそうだったけど・・・、
乗った端から皆ブッたまげていった。


ファットのクッション性やトラクション、
その縮小版となる事は予想していたけれど、
29+の生み出す速さとキレは、
多くの人の予想を覆すに充分だったはず。

かくしてファットバイクと双肩をなし世を席巻して行く事になる、
新世代規格「ツーナイナープラス」が世のトレイルを走り始めたのです。

続く。
by kaleidocycle | 2015-10-28 19:29 | 駄情報
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