大先輩より米国土産として頂き愛用して来た
ベルトバックル。
親が気に入るモノは子供も気に入るのでしょう、
ぐずる息子にこのベルトを渡せばアラ不思議、あっと言う間にニッコニコ。
ただ、持つだけでは満足出来ない様で、
何故か其処此処にガツガツと打ちつける、
まるでラッコの精霊に取り付かれた様に。
止めれば良いのに止められない、
だって息子が喜んでいるのだもの。
そしてある日、フックの先が・・・
ポロリ。
ギリギリ機能する、ベルトバックルとしてギリギリ機能はしているけれど。
やはり保持力の低下は否めず、事ある毎にズボンがズリ落ちます。
参った、締まって当たり前と思っていたベルト、
その重要性なんて考えた事も無かったぜ。
あるべき位置に留まらず、ずり落ちて来る事の不快感よ・・・。
自転車でもシートポストが徐々に、
実に徐々に落ちて来るってのは不快。
フレーム側の問題と言う場合もあるけど、
シートクランプが原因なんてのはご勘弁。
なので弊店でシートクランプと言えば、
それ即ち
dkg製品を指します。
シートクランプの王道にして永遠の定番。
特にクイック製品の閉め心地は独特のモノで、
シートクランプではメジャーな某ブランドが、
丸々コピーした製品をラインナップしている事からも、
その完成度の高さが覗かれますし。
ボルト締めタイプに関しても、確実な固定力は勿論、
仕上げも美しいのに価格は
¥2,800(税別)と、
「選ばない理由」を探す方が難しい。
弊店的対抗馬を挙げるなら、
トムソンのシートクランプ(¥3,200)。
ステム&シートポストでは、
絶対的定番であるトムソン。
なので合わせてシートクランプも、
って感じで選ぶと、やはり収まり良い。
ただ主張の強い形状ゆえ、汎用性は高くないというか何と言うか、
アメリカンスポーツ!なトムソン的印象を醸さずには居られない。
その点、シンプルなdkgは使い易い。
しかし定番であればある程背を向けたくなる、そんな人も居る事でしょう。
ならば!と提示してみる第三の選択が此方。
MCSのシートクランプです。
MCS シートクランプ ¥2,200(税別)
BMXレース界では有名な、
といかそれ以外にはご縁の薄いMCS。
ご覧の通り、装飾性は控えめで、
オールドスクール系のシンプルさ加減。
興味の無い人からすれば、
「dkgとMCS、どう違うの?」てなモンでしょう。
着ける場所も目的も同じであり、
無駄を省いて機能性を求めたなら、
形状が近くなるのは必然であります。
が、だからこそ少しの違いが面白い。
因みに左がMCSで右がdkg、
その差は旧型と新型と言われても通りそう。
完成度が高いのはやはりdkgだ、
と、個人的には思ったりするのですが、
MCSはMCSで・・・悪くないですねぇ。
それに
カンチブレーキのアウタ受けを、
シートクランプボルトに挟む、
そんな使い方が苦手なdkgに対し、
MCSは無加工で行けそうな点が良い。
(あと実はライバルと比べてチョッと軽い!)
仕上げも綺麗で価格も安いMCSのシートクランプ、もっと評価されても良いはずですが、
欠点を挙げるとするなら、BMX系メーカーゆえに
サイズ展開が豊富で無い事でしょう。
鉄フレーム定番のφ30.0mmが無い事が悔やまれてなりませんが、
φ32mmユーザーには是非知っていて欲しい存在なのでありますよ。