井戸端監視カメラ



¥550時代。

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本日も引き続き雨。
一体いつまで続く事やらこの雨は。

今週も晴れたり降ったりが続くと、
天気予報は言うており、
濡れ鼠で走ってもオモロ無いので、
どこにも走りに出ておりませんです。

で、店頭も特に動きは無いので、
本日はどうでもいいお話を一つ。

暫く前から手をつけていた「ポンコツモーターサイクル」がある程度仕上がりました。
自分がバイクに目覚め始めた頃には、まぁ地味な一台としか思ってなかったのですが、
年齢重ねる毎にその魅力を再発見するに至った「BROS P-1」って奴です。
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現代的な形をしてはいるものの、製造は昭和最後の年と言う事でもう30年近く前
そろそろ乗っとかんと、乗る機会がドンドン遠のくな・・・と思い手を出した今回。

しかし、そもそも650ccという中途半端な排気量が災いし販売台数も多くなく、
その上30年近い時間が過ぎているので、まともな個体を手に入れるのは困難。
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まぁ状態の良い個体があったとしても、
見合う代金など用意出来ませんので、
ポンコツベースに人力で解決を試みた、と。

その後、暇に飽かせて作業を進め、
「そろそろ行けるんじゃね?」
とテストライドに出かけるも、
山中で突如エンジン停止

不貞寝しながら路線バスが来るのを待つアホ臭さよ・・・。
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誰も乗っていない田舎路線のバスの中、
場違い感極まりない革ジャン・革パンで着座し、
車窓を眺めながら一人反省会。
「何がいけなかった?何処の作業で間違えた?」と。


すぐに車体の回収に向かい、
店で問題箇所を点検して行くと原因はCDIのパンク

そっかそっかCDIか~、な~んだ、
そうと分かってりゃ出先でも何とか・・・、
なるかぁ!こんなモン!


そういったですね、実に邪魔臭っさ~い壁を幾つも幾つも乗り越えて、
ポンコツはポンコツで無くなり愛車の風情を醸し始めるのです。
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時に「もうアカン・・・どないしょうも無い・・・」と、
絶望に頭抱える事もあります。ホントに嫌になる。

しかしそれを何とかかんとか越えられた時の、
脳天貫く「よっしゃ!」という全能感
コレは非常に中毒性が高くてやめられない。


←高校生の時に作ったカワサキFTのカフェレーサー。
 今では価格高騰しているFTも、当時は¥5万くらいで買えた。
 勿論、動くわけなど無いポンコツだけれども、
 捨てるほどある時間を武器に只管仕上げて行ったのです。
 生まれて始めて「ワンオフ」で作ったのはこのシートカウル。


自分が高校生の頃はまだ家にパソコンなど無く、とにかく情報が無い環境でした。
雑誌を買うなりスワップミートへ行くなりして情報を集めるのも手でしたが、
時給¥550でチマチマ稼ぐ16歳の自分には、その僅かな出費さえも惜しかった。

だから只管部品とにらめっこして、構造や原理を想像して、
時にトンチンカンな、時に乱暴な方法で何とか切り抜けようと足掻いて来たのですが。


その頃の事を思い出すと、今の様に情報があればどれだけ楽に切り抜けられただろう、
どれだけ適切に快適な生活が送れただろう、って風に思うんですよ。

例えばブレーキの調子が悪かった。
マスターのカップキット交換すれば良い、多分そうなんだろうと想像はする。
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けどカップキットは幾らするのか?
何処で買えば良い?売ってくれるのか?
それが分からぬが故に苦悶を重ねた。

←はじめて買った自動車「N-Ⅲ」。勿論不動で購入。
 ガレージに収めた日は嬉しくて嬉しくて車の中で寝た。
 ビニールとオイルとカビの混じった匂いは思い出。
 レコードバッグさえ入らないクソ狭いトランクに、
 工具を満載して何処へでも出かけたけど、
 今から思うと正気の沙汰では無い。


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15歳からの思春期はそんな事ばかりに埋め尽くされ、
38歳の今、自転車屋として売る側の立場に居ます。

でも時給¥550時代に刷り込まれた考え方は消えず、
「何を如何する事がニーズを満たす最短ルートか?」
それを指し示す事が職業人としての存在意義であり、
それに呼応する方が利益をくれるのだと信じています。

←出たばかりの新車なのに何故か不動車の佇まいなNewアルト。
 悪くない・・・嫌いじゃないぜNewアルト。


ピカピカの新車を買って、3年乗って乗り換える、
ストレスの無いそういった付き合い方も良いでしょう。

しかしポンコツシフトの不調に業を煮やして、訳も分からずシフトワイヤー引っこ抜き、
解体したは良いけど取り返しがつかない感じになって来た・・・そんな時、
諦めて買い換える前に何かヒントを提示する事で壁を越えられるかもしれない。

その壁を越えられた時の快感に酔いしれて頂きたいし、
越えた事実が生み出す車両への愛着感にも酔いしれて頂きたい。
それ等の感覚は支払った対価などとは比較できない素晴らしいモノだと思うから、
弊店のブログは「誰が興味あんねん」という様な内容が垂れ流される訳です。


それはいつか何かに困って、答を探して検索して辿り着く人に向けてかもしれないし、
時給¥550で稼いだ金をチマチマ使っていた頃の自分に向けてなのかもしれません。
by kaleidocycle | 2015-04-14 19:09 | 無駄
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空井戸サイクル
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