朝起きて、窓を開けるとそこは銀世界。
マジか・・・降るとは聞いていたが、
まさか市内で此処まで降るとは。
サイクリングの指針として、
「晴漕雨読」を掲げるワタクシ。
ならば雪の場合はどうなるか?
ハフハフ興奮して行く。
これが譲れない私のスタンダード。
ってネスカフェのCMだっけか?
ハッキリ思い出せんけど、
スタンダードないつもの気温計は-3℃。
装備を万全にしておれば、
寒さなど殆ど感じる事は無い。
そもそも気温の心配をする余地など無く、
今シーズン初の銀世界に大興奮。
見慣れたいつもの道を走るだけで、
始めて踏む地を行く様な錯覚が。
雪が積もっているとは言え、
車の轍が其処此処にある道路を離れ、
いざ、未踏の世界へ行かん。
モコモコモコモコモコ・・・ズリッ!
モコモコモコ・・・ズリッ!モコモコモコ・・・。
雪に覆われ路面状況が見えない為、
時にズリッを挟みながらせっせせっせ行く。
麓の気温計で-3℃だったから、
山の上である此処は-4℃?-5℃?
よく分からんけど猛烈に寒いはず。
けれど漕いで漕いでしてるモンで、
寒さは全く感じず気分は平静。
いつもなら市内が一望出来る場所も、
今日は白と黒と灰色が見えるのみ。
平日という事もあってか、めでたく新雪一番乗り。
MTBは勿論、ハイカーもトレイルランナーも、
誰も走っていない・・・と言いたいけれど、
ウサギの足跡には先を越されていたり。
ウサギって普段あんまり見ないのに、
雪の上に見つける足跡は何故か、
ウサギが一番多いというこの不思議。
雪の中を盲目的に走っているのではなく、
もうズッと思い続けている目的がある。
林道から雪原
(普段は単なる広場)に出たなら、
目指す彼の地はもうすぐ其処に。
この氷点下の気温でどないだ!
アカンか・・・。
この山の奥にある大きな池が、
一面氷で覆われる姿を見たかった。
そしてその氷の上を走り、
対岸まで渡るというのが永遠の目標。
しかし凍らなんのよね~この池。
更なる強烈な寒波が、
いつの日か来る事を待ちましょう。
取り合えず池眺めてのんびり休憩しよ。
というムードを掻き消す様に、
雪混じりの猛烈な風が吹き付ける。
落ち切らず木にぶら下がる渋柿は、
この天然の寒晒しによって、
甘い
干し柿になっているのだろうか?
可能性はある、しかし喰う気は無い。
峠の上り口で買って、
保冷クージーに包んで持って来た、
暖か~いコーシーの蓋を開けると、
中からはホワワンとした湯気が・・・。
出るなどという事は一切無く、
キンキン飲み頃に冷えておるではないか。
アイスコーヒー好きだから別に良いけど。
「雪積もれば世の中皆トレイル」
という事で雪を歓迎するワタクシですが、
乗り降りする度にクリートをガシガシして、
詰まった雪を剥落させるのは大変。
そんな雪詰りとの戦いである行軍には、
フロントシングルがマッチしていた模様。
気温がグッと冷え込んだので、
リアメカが凍るという事も無し。
如何に頑張っていなかったかが、
スプロケを見ると一目瞭然ってのは、
雪の日ゆえのオモシロさですな。
上半分使われた形跡無しってなモンで。
ただ一点、林道を走っている中で、
「ん?」と異変を感じたのがリアブレーキ。
タッチが変だな~と思い、
確認すると・・・
凍り付いてました。
詰まった雪がブレーキの摩擦熱で融け、
走るとその水が凍るという流れの模様。
対応策は、チョイチョイブレーキかけて、
適時凍らぬ様に熱を保つって感じでしょうか?
こういう策って北国の人なら基本なんでしょうね。
年に1、2回しか雪の積もらない京都では、
こんな事を経験するだけでも嬉しいモンです。
夏の間は重さが気になった
「26+」も、
薄っすら積もった雪のトレイルでは最高。
嗚呼、快感に酔いしれてしまうぜ・・・。
あとチョイチョイ使い始めているOGKの
オーバーグローブですが、
何か活きるシーン・活きないシーン見えて来ました。
ロードで使うとイマイチです。
下りの速度が速いのと、
手の角度の問題なんでしょうね。
反面トレイルでは
かなり有効。
今日は冬手袋と重ねて使いましたが、
指先が痛いとかは一切無し。
指をレバーに掛ける際、若干邪魔ですが、
まぁ使っている内に慣れる範囲でしょう。
今日降ったフワフワのパウダースノーも、週末にはバリバリの氷になる事でしょうから、
明日の朝は眠気を振り切り飛び出せ青春!だっちゃよ。