ブゥゥゥゥ~ン、ブゥゥゥゥ~ン、
ブオン!ブオ~ン!キキキキキーーーッ!
とハンドルを右へ左へ切りながら、
伊勢湾岸道を駆け抜け
(誇張)、
行って来ました愛知は名古屋。
そう、弊店にとって展示会の天王山、
Surly、Salsaなどで御馴染みの、
「モトクロスインターナショナル」です。
何は無くとも、まず見るべきはコレでしょう。
企画の段階から耳にはしていましたが、
本当に製品として上って来るとは・・・な。
「Surly ストラグラー650B」
MTBの世界はスッカリ650B一色ですが、
その650Bをクロス車両に投入して来るとは。
しかも41B
(41cじゃない)のタイヤまで作るとは。
世界がコレを求めているのか?
それはよう分かりませんが、
我々日本人にとっては
恩寵。
スタンダードな700cよりも、
ホイルが一回り小さくなった事で、
サイズの小さなフレームでも、
自然なスタイリングが実現可能に。
因みに上の画像の分でサイズは
「42」。
42と言うとSTD版のストラグラーやクロスチェックでは最小サイズで、
地を這う様なペチャーンとしたシルエットにならざるを得ないのですが、
650Bホイルで設計しなすとホラ!悪く無い感じに!
しかも更に小さい
「38」というサイズも展開され、
身長150cmを切る様な人々もシュパっと乗りこなせるはず。
小さいサイズがそうなんだから、
当然大きいサイズは、
よりスタイリングに余裕が生まれ、
50サイズにしてこの車格感。
いやぁ~、良い選択肢だっちゃね!
初回入荷は年末~年始の予定。
お年玉出費をセーブして蓄え待つべし。
あと今年のSurlyの目玉と言えば、
IceCreamTruck、略して
「ICT」。
少し前からデリバリーが始まっているので、
早速乗り回している人も居るでしょうが、
小商い担当の自分としては、
恐る恐る覗き込む訳で・・・、
キャァァァ~!
り、リアバックが!
さ、さ、さ、
左右対象になってる!
って当たり前の事ではありますが、
コレもFATBIKE専用の
192mm超ワイドハブが、
世に生まれたから可能となった事。
Surlyが始めてファットバイクという乗り物を、
世に放った時には「????」となりましたが、
刺激に飢えた世の中から多くの支持を集め、
今や業界全体を巻き込んだ流れに発展。
いやホンマね、台北の自転車ショーでも、
北米のインターバイクでも、
右見ても左見てもファットファットファットだそうで。
Sonyのエクスペリア自転車がファットだった時には、
まぁ世の中えらい所まで来たモンだなぁ、と。
それも全ては此処から始まった、
そんな始祖たる偉大な一台
「パグスレー」
2015ラインナップの完成車には、
シングルスピード仕様が登場。
「パグスレーSS ¥212,000」
コンポがどうの、値段がこうのと、
そんな美点を並べて行くよりも、
個人的には
「色が良い!」コレに尽きる。
ファット用のタイヤも、
各社から次々と出て来て、
十人十色の色々な使い方も、
徐々に幅を広げて行っとる訳ですが。
45NRTHからは超正攻法な、
スパイクタイヤも各サイズリリース。
スタッドレスなんてのもあるんだぜ!
しかしファット待望論は良いですが、
各社様々なモデルが出て来る中、
SurlyだけでもICT、ムーンランダー、
そしてパグスレーと3車種あり。
Salsaにはベアグリース、ブラックボロウ、
マクラク、バックソウと4車種もある。
それ等の差異をいつか纏めねばならんね。
あ~濃いモノばかり見てたら胃が凭れるわ・・・。
心に一服の清涼剤「子供用自転車」行きましょう、
チョッとどころじゃなく可愛い子供自転車ブランド、
「EarlyRider」が遂にフルラインナップ。
前々から気になって仕方なかった、
球体自転車
「Spherovelo」。
スフェロヴェロと読みますが、
面倒くさいので「虫クン」で良いでしょう。
この虫クン、キックバイクよりももう一歩手前の、
室内で跨る幼児用乗り物ですが、
本国HPを見ても、その構造は謎でした。
しかし遂に虫クンが目の前に。
「さぁ腹を見せい!」
前輪
(と言うか前玉)は前後にのみ回転し、
後輪
(と言うか後玉)は全方向に回る。
・・・分かります?分からん人は現物見て下さい。
一匹¥13,800なり。
我が家の息子様(6ヶ月)とコゼバッグの娘様(11ヶ月)への、
クリスマスプレゼントはコレで決定です。
もう少し大きくなって、
普通に外に出て遊べる様になれば、
キックバイクで自転車の練習、
これが現代の英才教育定番コース。
どうせ1年くらいしか乗らない、
だから適当なモノでも良い、
そう言える人はこんなページ見てない。
どうせ乗らすなら、可愛い我が子に相応しい、
可愛いマシーンに跨らせたい。
そうなりゃ
木製のアーリーライダー。
サイズも細かく3展開あり、
価格は¥18,000~22,000。
「もっと安いので良いやん・・・」とかぬかす人は、
己のマシーンを前にして言うべし!
英才教育の極み、というか、
最早チョッと頭オカシイんじゃないか?
と怪訝な目で見てしまいそうになるのが、
「アレイランナー14ロード ¥26,000」
ドロップハンドルです・・・。
ペダルも漕げない幼児に対し、
いきなりドロップで英才教育。
ブラケット無いので下ハンオンリー。
恐るべし!
ヘッドはインテグラルで、
フレーム&フォークは軽量アルミ。
完成車重量約3.6kg!
市販のドロップモデルとしては、
世界最軽量になるんじゃないでしょうか?
かなり反則だとは思いますが。
シートポストはカーボンです。
此処まで軽量に拘るとは・・・って違うか。
もうね、子供の為では全くありません、
親のエゴが具現化した一台。
でもまぁ子供が気分よく乗ってくれるなら、
そして親が楽しい気分になれるなら、
一緒になってアハアハ言えるならコレでよし。
更に成長した子供は、
遂にペダルを漕ぎ始めた。
その時!跨っていたのは!
「ベルター16 ¥42,000」
成長と共に、値段も大人に近付く、
しかし・・・しかし!
何と
ベルトドライブです。
親でも中々手が出せないのに、
オマエは先にベルトデビューするのか?
やっぱチェーンと比べて、
漕ぎは軽いのか?
と子供に問うてはいけません。
このベルターのクランクには、
ペダル取り付け穴が二つあり、
成長に応じて100mmと120mmの、
2種類のクランク長が選べますので、
比較的長期間に渡って使用出来るかと。
そんなクランクをよく見ると、
何と
フロントフリー。
コレに乗る子はトライアルの匠になるのか?
はたまたクロスカントリーの風となるのか?
ま、事故さえせなんだら何でも良いんですけどね。
目先変わって小物に転じ。
Paulから少し前に出たクイックシャフト。
現物は凄くよく出来てて流石って感じ。
ただ、コレがピタッと来る車両って、
ものすっっっごく少ない様な気もします。
次は機械式ディスクブレーキを準備している、
そんな話も耳にするポール、
チョッと迷走気味な気配を感じたり。
あと此方は
クールストップの、
新型ディスクブレーキパッド。
パッドが終わったらメモスタンドにも。
違いますね、生えているのは
放熱フィン。
シマノのアイステック的な奴です。
見た目は置いとくとして、クールストップのディスクパッド・・・
期待大。
あ~、今日も長い旅にお付き合い頂き有難う御座いました、
皆様も大量の文字を目で追ってお疲れの事でしょう。
最後にご紹介しますは此方の一台、AllCityの
Junk-Yard-Dogです!
きゃぁぁぁ~たまら~ん!
いやコレには大興奮です。
ってフレームだけ見ても、
何のコッチャ?でしょう、きっと。
なのでブランドHPから画像を拝借して・・・。
こういう事ですよ!
よく見て下さい、よ~く。
「ん~?鉄フレームのMTBで?
ホイルは29erかな?・・・あっ!」
そう、このJYDは
リムブレーキ専用の、
シングルスピード専用フレームなのです!
エンドにディスク台座をつけるなんて簡単、
トラックエンドにディレーラタブつけるのも簡単、
そんな今の世の中にあって、
敢えて退路を断つこの潔さ!
何ならカンチ用のアウタ受けもオマケでつくぞ。
出来て当たり前の選択肢を削った先のJYD。
ヘッドはOS、ブレーキはリムブレーキのみ、
シングルスピードのみ、フォークもリジッド前提。
フレーム&フォーク¥6万に、
使わなくなったけど捨てられない、
そんな昔のパーツを掘り返して、
チャチャっと組めばホラ!
それ以上にもそれ以下にもならない安寧がそこに。
「何故シングルスピードに乗るのか?」その問いに対する答は人其々、それで結構。
漕ぎの効率結構、軽量化結構、しかし自分がシングルに求めるのは、
日々加速するトレンドからの解脱であり、そこにだけある癒しと充実感。
代わりに失うモノも多いですが、それを等価以上の交換と判断すればこそのシングル。
今のタイミングで、こんなダサ格好良い一本をリリースして来た事、
「正気か?」と笑いながら抱きしめずには居れんかったですよ。