井戸端監視カメラ



進化論。

c0189724_17542232.jpg
自分は渓流沿いの小屋に住んでおり、
緩く流れるその川に沿った砂利道に、
自転車でザザッと走り出します。

その瞬間、
「嗚呼、そうそうコレが好きなんだ。
 路面問わずに走り出せるこの感じが」

と改めて深く感じ入る。

そんな幸せな感情に包まれながら川沿いの砂利道を走っていると、
川面の中に・・・鼻面を出して此方に泳ぎ来る熊が!
ヒッ!ヒィィィ~!


というのは布団の中で見たであります。
c0189724_17554412.jpg
現実にはそんな暮らしをしていませんし、
熊に襲われる様な地域に住んでもいない。

ただ夢の中で砂利に踏み出した時の、
何とも言えぬ高揚感は現実にある。


その感触恋しさに、パラパラ降る雨の中、
濡れ放題濡れる為に海パンを履いて、
林道上りに行っていた今朝。

う~ん・・・やはり良い。



そんな今朝の相棒は、何処でも自転車「EBS・PIKE」
モンスタークロスと呼ぼうがパスハンター現代解釈版と呼ぼうが、
それはもう好き好きで結構なのですが、
要するに未舗装路込みでのサイクリングの為に企画・製作した一台。
c0189724_17552056.jpg


その使い方・目的は昔から存在するモノでありますが、
29erホイル」「ディスクブレーキ」といった、
現代だからこそ使える要素を混ぜ合わせて快適性を向上させているってなモンです。


c0189724_1756736.jpg
今では普通になった29er。

しかし改めて調べてみると、
ゲイリーフィッシャーから、
初の29erが出たのが1999年。

当時は良いの悪いの言いながらも、
結果としては泣かず飛ばずな感じで、
あまり人気も無かった記憶が・・・。


言い出しっぺの製品がそれ故、
他メーカーの選択肢というのは、
非常に少なかった中、
張り手の様にバチコーン!と、
アメリカから飛んで来たのが。

Surly空手モンキー

c0189724_17563450.jpg
「オラ、29er好きっぽい・・・んだけど、
 フレーム売りでとなるとあんま無いんよね。」


そんな人にとってはクロモリ&フルリジッドの選択肢、
というだけでなく、様々なアイデアが満載され、
それでいて価格はリーズナブルという、
空手モンキーはとても嬉しい存在だったはず。


リアセンターを短く設定する為に、
ベントさせたシートチューブなんてのは、
とても素敵&新鮮でしたね。

c0189724_17574035.jpg
レーシングバイクじゃないんだから、
丈夫で安くて軽くて楽しいリジッドが良い。

その分突き上げて来る衝撃は、
太いタイヤ履かせていなせば良い。
そうすりゃグリップも増して二倍楽しい。

そんな提案に多くの人が賛成。

c0189724_17571188.jpg

ただその後の十数年間で、
嘗てはスタンダードであったリムブレーキは、
選択肢のメインストリームから消えたりと、
MTB界も当然の様に多くの変化があり。


同時に29er市場は大きく花開き、
同時にSurly的提案というのも受け入れられ、
やがて同じ様な選択肢が乱立する結果に。

そんな中でさえも空手モンキーを選ぶ人は、道具として純粋に魅力的か?効率的か?よりも、
オリジネーターたるSurlyに敬意を表して選ぶという事が必然的に増えて行った気がします。

しかし、Surlyがそういった敬意を受け入れたか?答は「No」

だって彼らが提案して来た製品達は皆々、高尚で貴重な製品などでは無く、
ただ単に「これ良いな!」と言って貰える、そんな製品だったはずですから、
空手モンキーが「空手モンキーOPS」としてフルモデルチェンジしたのは必然。
c0189724_1756524.jpg

タブ付きトラックエンド特有の、
リアホイル着脱時の邪魔臭さは、
作業した事のある人であれば皆知っている。

他に選択肢の無かった頃であれば、
多少の不便も味の内、と捉えられたこの点も、
改良できるならした方が良いに決まっているから、
エンドを交換する事でシングル・マルチどちらでも使え、
新規格として伸びている142mmまでも使える、
MDS(Modular Dropout System)を採用したのは、
正しく「Surly製品である為」に必要だったはず。

c0189724_17572345.jpg
空手猿ユーザーの誰も彼もを、
リジッドフォークに縛り付けるなら、
OSのままで良かったヘッドも。

そんな積もりはさらさらなく、
どうぞ自由にフォークを選んでちょ、と、
ヘッドチューブがテーパードにも対応する、
44ヘッドに変わったのもやはり。

c0189724_17575450.jpg

使い方とか目的とかって、
多少時間が流れようと、
然程変わらんという部分が、
少なからずあると思います。

でもそうで無い部分というのが、
市場を引っ張って行く、
主たる牽引力である事も確かで、
結果として部品規格というモノが、
時間と共に変わって行ってしまう、
その事自体は仕方が無い事です。


そんな流れの中で重要なのは、
「如何に流れに沿いながら
 己の希望を叶えるか?」

という事ではないでしょうか?

道具はあくまで道具であり、それが目的になると本末転倒。
規格とか互換性とか色んな事考えてると頭が重たくなっちゃいますが、
唯一目指すべきは「自分は自転車を携えどんな瞬間に至りたいか」なんですよ、きっと。



最後の写真は水の中に沈む野生動物の大腿骨と思しき骨の図、なのですが、
よく見ると・・・オタマジャクシが骨に齧り付いてるのが分かりますか?

いや~野生野生!
by kaleidocycle | 2014-08-04 20:40 | 無駄
<< 一人一本。 人生が旅だとするならば。 >>


空井戸サイクル
カテゴリ
以前の記事
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
空井戸サイクル
(カライドサイクル)

〒602-8044
京都市上京区堀川下立売
東入ル東橋詰町167-2

℡ 075-755-6627

kaleidocycle.jp
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧