スポークに葉っぱが引っ掛かってる、
そんな事ってたまにありますよね?
家を出しなにマイマシーンを見ると、
スポークに絡まる枯葉一枚。
おぉいつの間に、気がつかなんだわい、
と近付いて取り払おうとすると・・・。
蛾でした。
と、そんなどうでも良い事ばかりの平和な毎日を送る我が手元に、
少々刺激的な製品が持ち込まれたのでチェックチェック~。
TRPのHylex。
おぉ!コレ現物見たかった奴や~!
自店で扱いが無い商品とは言え、
気になるモノは気になるのです。
このHylexは一部の人が待ち望んでいた、
ドロップハンドル用油圧ブレーキシステムで、
シマノ製品などとの最大の違いは、
変速システムを持たないブレーキ単品である点。
やっと油圧化が進み始めたドロップ界ですが、
10sMTB用リアメカを使いたいのに・・・とか、
Wレバーで使いたいのに・・・とか、
そんな戯言はシマノ様には聞き入れられる訳も無く、
枕を涙で濡らしていた人間には正に恩寵たる製品。
フードを捲るとこんな感じ。
マスターとリザーブタンクは、
中々綺麗に納められており、
取り付けの作業性も悪く無さそう。
ほっほぉ~ってなモンです。
ただレバーを手に取ってみると、
「ん?何か変じゃな?」と違和感を覚えます。
理由は簡単、
ブラケットが妙に長いから。
テクトロの普通のレバーと並べると、
20m少々長い様ですな。
これは当然ブラケット内にシステムを納めたせいで、
Sramのハイドロシフターが、
縦に長かった事と同じですね。
縦に長い方が良いのか?それとも横に長い方が良いのか?
その答えは人其々でしょうが、これ等を比較した時に、
漫画「わたるがぴゅん!」の
ガッパイ&タッチュウを連想した人はきっと居る筈。
そんなこんなでディスクブレーキ、基本的には素晴らしいモノだと考えております。
勿論良くない点もあるけれど、得るモノ・失うモノを比べりゃ、ねぇ。
しかし中には「何故こうなった!」という、
ディスクブレーキの弊害も。
此方
Surlyのストラグラー。
クロスチェックをベースにディスク化された、
全方位的魅力を放つ一台ですが、
キャリバーを避ける為に、
リアのキャリアダボが
妙に高い位置にあります。
なので、普通にキャリアをつけようとすると、
ダボ位置の分だけキャリアも高い位置に着き、
いまひとつ納得の行かない姿になってしまいます。
なんだかな~、なんだかよ~悲しいよな~、
と悶々としながら光を探し、辿り着いたのが。
ミニベロ用キャリア
ホイルの小さいミニベロ用という事は、
キャリアの足も短いという事で、
「辻褄合うんじゃね?」
と用意して仮付けしてみると。
テールライトのマウントが、
思いっきりタイヤに干渉しています。
そんな時、男はどうあるべきか?
セイッ!
と、ブチ折ってやれば良いのです。
男らしくありたい・・・男塾に入れる程に。
しかしまだまだ女々しい精神を残す、
凡夫の自分ですから、
折った跡をついついグラインダーで、
ジャウィーーーンと磨いてしまいます。
ツルッツルに磨き切らないのは、
男らしさの残滓ではなく単なる横着。
多少横着しても良いんですよ、
だってペタペタ塗料を塗ってやれば、
ご覧の通り、ほぼほぼ分からんくなるし。
大体このキャリア、たった
¥2,600なんで。
たった¥2,600・・・されど侮る事無かれ。
サドルバッグサポーター以上、
リアキャリア以下って感じのサイズ感ですが、
コレはコレで悪くないんじゃないでしょうか。
天板の面はタイヤ上部と絶妙にツラ、
やっぱコレくらいじゃないと格好つかんですよ。
ただ全長が短い仕上がりになっているので、
パニアを着ける際には製品選定がシビアになるはず。
調整幅の少ないパニアであれば、
小型のモノを選びましょう。
また装着してみた
スーリー製品の様に、
フック位置の調整幅が広く、
背板をボディの剛性が高いモノであれば、
ヒールクリアランスを確保した位置でも、
充分使えそうです。
「何故ダボがこんな位置になったのだ!」と憤った所で何になる。
惚れた男の弱みだぜ、とか何とか言いながら乗り越えて行きましょう。
本当に「何故この位置になったのだ?」の答が知りたい方は、
直接店頭で聞いて下さい、何ともSurlyらしいひっくり返る様な理由でっせ。