レースを目前に迎えた日曜。
ある者はおにぎり一つで100kmオーバーを走り、
ある者はカロリーを燃やすべくスローペースで、
ダートを走る事で、レース本番の余裕を作り、
またある者は仕事をしながらも、
イメージの中でレース展開を何度も組み立てる。
其々のやるべき事、出来る事をやりきって、
いざ!レース会場へ!と闇を抜ける!
スタートラインに一列に並び、
ビールで口をしめらせながら号砲がなる瞬間を待つ。
此処で焦ってはいけない。
ビールは胃を刺激し食欲増進効果もあるが、
二杯目に手を出すと一気に膨満感が出て、
リズムを崩してしまう危険もある。
まずは300g~400gではじめ、
焼き上がったタイミングで即追加300g注文、
そうする事で常にテンションを保ったまま、
熱々のベストコンディションをタレる事無く維持出来・・・。
レディー? ゴー!
モシャモシャモシャモシャモシャ・・・・・。
仕上がり8分程度のままスタートした
肉喰いレース。
綿密に立てた作戦も、目の前に鎮座する、
冗談の様な肉を前に、つい「ご・・・500gで」と先走る。
今日は1kg喰うつもりで来ている、
行けるか?この展開で行けるか?
予想異常に顎関節はスムース・・・
行ける!
ロケットスタートで飲む様に肉を喰い、半分ほどが皿の上から消えた所で、
「あと500g焼いて下さい!」と捲くりにかかるも。
「スンマセン、肉があと300gしかありません・・・」と、予想外のDNF宣言が。
え~、卒業入学入社退社のシーズン、
懐の痛まない
レーシーな晩餐の機会も増えるでしょう。
そんなレースを制覇するには、前もってコンディションを整えるのは当然ですが、
「小さい店では、参加者全員で全力疾走しない」というマナーを守らねば、
品切れという予想外のDNFで上がってしまう事もある、という事です。