抜けぬ抜けぬ抜けぬ抜けぬ。
と、持ち込まれた一台の自転車。
何が抜けぬか?と問うに
、ペダルが抜けぬ、と。
見ると、ペダルレンチのかからない、
6mmのアレンキーのみで着脱するタイプ。
あるね、ありますね、こういうパターン。
普通のアレンキーで回そうとしても、
所詮かけられるトルクが知れているので、まぁ無理で当然。
ならばとエクステンション工具をかけて、
更にグググググッ。
・・・ビクともせん。
8mmのタイプなら力任せで総攻撃をかけられるけど、
相手は6mm、無茶なトルクをかけるとナメてしまう可能が。
そんな姿を見ていたオーナーさんは、
「アカンかったらええですよ、もうクランクごと捨てますわ~」と敗北宣言。
捨てて・・捨てて良い訳ないでっしょう!77XTを捨てるなんて勿体無い。
捨て身で良いなら、ペダルを生贄に。
1、ペダルシャフトをグラインダで削って、
簡単に面を作ってやり。
2、そこをバイスプライヤーでガッチリ掴み。
3、バイプラと6mmアレンキーの、
ダブルで「フンヌ・・・ゥッ!」と回す。
・・・・・・・・ングゥン。
やた~!抜けたど~!コレでクランク一個分損せなんだ~!
まぁこういった固着系トラブルってのは、
正攻法の範囲で解決出来る場合の方が少なかったりします。
ただ、出来ない外れないと悶絶してても何も解決するはずない。
解決しなければ乗れない、役に立たない、そんな状態になっているなら、
いっそ「最悪の場合潰してしまう」という、毒薬的対処が必要になる事しばしば。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、って奴です、ホント。