え~、本日は商品の話でも有益な情報でも何でも無く、
ただの自慢話です。
13ヶ月の時を経て顕現した我がロードバイク(
SunriseCycles謹製)の完成形。
アアでもないコウでもないと捏ね繰り回した
ロングライドジオメトリをベースに、
ステレオタイプな鉄フレームのイメージを打ち砕くべく、
パリッとしながらも底で粘る感じを狙った
ギガサイズチュービング。
あらゆる所に、勝手な妄想を積み重ねた
「俺ロジック」を搭載した上に、
サンライズサイクルズの作り手魂も追加で満載。
乗り手が一人に決まっているから、
シートポストは
ISP(インテグラルシートポスト)。
ISPはカーボンフレームで光る手法とされているものの、
スチールフレームでも、狙い方によっては、
様々なメリットを生む事が出来るはず。
「サドルの上げ下げをしない」という条件を、
一つ差し出す事で、何が得られるのか?を検討し、
損より得が多いと判断した上でのISP。
シートポストがインテグラルなら、
ヘッドセットもインテグラル。
と、運動性能を求めながらも、
シフターは自分的に充分なWレバー。
後ろを向くからスチールなのでは無い。
前を向くからカーボンなのでも無い。
どちらが前かは自分で決めるのさな。
盛り込み捲くった造形を生かす為、
敢えて単色「空井戸グリーン」で、
製作者のSunrisecyclesのロゴさえ無し。
が、トップチューブに輝く、
ステンレスのバッヂが、
サンライズ製である事を強力にアッピール。
ステン装飾はこんな所にも。
ボトルケージ台座も、
よ~く見ると愛らしい感じに。
更に!車両をひっくり返してみると!
BBシェルの底には
穴。
その穴からチラリと覗くは、
スギノ・マエストロの
チタンスピンドル。
誰にも見えない、自分さえ見えない。
しかし自己満足とはこういう事さ。
フォークの内側には、
Sunrise&Bo99yデザインが。
しかもカッティングでは無く塗装。
塗装担当のミルキーウェイさんを、
「クソ邪魔臭い~・・・」と唸らせたにもかかわらず、
パッと見は殆ど見えない。
しかし、フとした瞬間見えるチラリズム、
それに価値を見出せるのだから、
塗装屋さんには泣いてもらうしか無い。
エンドもサンライズオリジナルの、
ステンポリッシュエンド。
そこに小さな穴一つ。
キャリアダボです。
殆ど目立たないながらも、
「キャリア・レディー」という所こそが、
この一台の立ち居地を表しているんですな。
ロングを一定のペースで楽に走れ、時に踏ん張ればそれなりに反応を返してくれる。
地味なのに派手で、シンプルなのに凝っていて、愛車と呼べる可愛げがある。
整備が楽で手を入れるのが苦にならず、良い状態を常に維持できる。
自分の欲しいモノは全て盛り込まれ、要らないモノは全て排除してある。
意味の無い箇所なんて一つも無い。
人と競う為では無く、ただただ自分だけの為。そんなこの一台。
ペットネームは
「欣求-Gong」。
欣求は「欣求浄土=めっちゃあの世へ行きたい」
の欣求であり、欣と求にバラすと、
「欣=喜んで、嬉しい、ハッピ~」なテンションで、
此奴を欲する、という風な事で、
自分が求める理想形という意味を籠め欣求と命名。
自分にとって最高の一台である事は当然として、
何と言うか、こういう存在ってのが在っても良い、
無ければ作ってしまえばいい、
そんな当たり前の事を示す一台でも。
今回製作に当たって、自分の適当な我侭に付き合ってくれ、
持てる技術の全てを吐き出し形にしてくれたSunrisecycles高井氏に感謝します。
南無南無~。
スチールフレーム・カーボンフォーク・ISP・Wレバー・四角軸BBと、
欲しい物をごちゃ混ぜにしたこの一台。
ペダル込みで7.7kg!中々ええ数字だっしゃろ・・・。