変なキノコも生え始めた昨今、如何お過ごしでしょう?
私、今朝も今朝とて走りに出た際、
ホンの一瞬でしたが、秋の空気になった様な、
言うならば
「夏の翳り」を発見してしまいました。
「涼しい」とか「湿度が低い」ってのとはチョッと違い、
「空気の質量感が減る」とでも申しましょうか、
夏の暑さに対する防御体制を「解除してもええよ~」と、
本能が知らせて来た様な、そんな。
ああ、やっと暑い夏が終わる・・・。
いや、終わりの始まりが見えた気がするだけだから、暑い夏が終わり始まった、か?
どないでもよろしわなそんなモン、そんな事より今日見てチョッと嬉しくなったブツ。
SurlyのMTB用インナーリングなのですが、
ラインナップ上最大の26t。
たかが26tされど26t、ずばり
デカい。
向こうに覗くホープの箱と比べると、もう。
そしてpcd58というミニマムpcdの所為で、
デカい事に加えて面積がとてもとても広く、
ステン材のポリッシュ仕上げと相まって、
インナーギアとは思えぬ程の存在感。
古墳から出て来たら、神器と間違われるかも。
そう、Surlyのクランク
(正確にはスパイダー)のインナーpcdは少々旧めの58mm規格。
何故、現在のMTBの標準である64mmを使わないか?
恐らく・・・というか純粋に
「より小さいギアを選択出来る様に」という狙いでしょう。
タイヤ外径の大きな29erや、FatBike、そして次に出て来る
「29erプラス」なんてのは、
どうしてもギア比が重くなってしまうので、より軽いギアを設定する必要があるんですね~。
29の超ワイドリムに3.0幅のタイヤを合わせた「29erプラス」は、
タイヤ外径を計ると
約31.5インチにもなるそうですから。
と、そんな小さなギアが選べる親切を無視する様な26tという巨大ギア。
勿論、コレはコレで必要に迫られ26tを選んだのです。
いや~、選べるって事は実に有り難い事ですねぇ!
そんな選べる幸せの話から、
選べなくなる不幸せのお話に参りましょうか。
え~、そろそろこの話は解禁でも良いかと、
勝手に思いますのでお知らせしましょう。
高品質な仕上げ、リーズナブルな価格、
イカしたデザイン、そして選択肢の非常なる広さで、
我々を楽しませてくれた米国産ギア板メーカー、
「HBC」・・・・・・・・
消滅したっぽいです。
実際の所は不明なのですが、ここ数ヶ月一切連絡が取れないという事で、
恐らくこのまま消えて行くであろう可能性が大である、と。
軽量だし、安いし、仕上げも綺麗だしで、凄く良いリングだったんですけどね~、無念。
だもんで、手に入るのは今あるモノのみですから、ご入用の方はある内に是非。
因みに弊店の在庫は、まず「110pcd」の分が、
・シルバー 34t ¥4,200
・シルバー 36t・38t ¥5,250
・ブラック 38t ¥5,250
シクロクロスのフロントシングルに、
Fit Fine!なサイズが、
今ならまだ、これだけ選べます。
お次はMTBの標準「104pcd」の分。
・シルバー 32t・33t・34t・35t
各¥4,200
シマノのモッサリしたクランクを、
一気にシングルクランクへと変貌させる、
極めパーツだったんですけどねぇ・・・。
同じく104の黒。
・ブラック 33t ¥4,200
・ブラック 36t ¥5,250
あぁ、悲しい。
弊店では完全に定番だった、
バッシュガードももう仕舞い。
・バッシュガード シルバー
104pcdx~34t用バッシュガード
¥4,200
そしてニッチな94pcdも一枚。
・シルバー 32t ¥4,200
この94pcdの5アームってのが、実に重要だったんですけどね。
4アーム全盛になる前のスタンダードであった94の5アーム、
この94時代のクランクはドレもコレも非常に味のあるデザインばかりで、
廉価グレードのSTXのクランクなんかに、このリングを合わせると、
いきなり目茶目茶素敵なシングルMTBクランクになったりするのですな!しかも安く。
このリング本体がリーズナブル、という事のみに留まらず、
コレが在るお陰で、どうって事無かったジャンクが一気に素晴らしいモノに生まれ変わる、
そんな可能性を提案し得る選択肢だったのですが・・・
サヨウナラ。
リアコグもチョッとだけあります。
・リアコグ 17t・18t ¥4,200
これにてHBC
(とりあえずは)終了です!
難しいとは思いますが、HBCに代わる何かが出て来て欲しいですな。
勿論、HBCが復活してくれるのが一番であるのですけどね。