フレームの改修の打ち合わせの為、
今朝は部品を担いでEBSの工房に。
自転車フレームにおける
絶対性能というのが、
何をさすのか、実際の所よく分かりませんが、
確かに存在はするのでしょう。
しかし、己の趣味に合うか否か、というのは、
性能云々を問う前に考えるべき事だとは思います。
そんな前提を考えると、
「パッと行ける距離、顔をあわせわれる距離」
そういうのは、やはりありがたい事だなぁ、と。
そんな訳の分からん事を、しみじみ考える中で頭に浮かんだ事は。
「自転車フレームとオートバイのマフラーは結構似ているかもしれない。」
オートバイのマフラーってのは、
何処のが性能良い、何処のはダメだ、
なんてよく言われたりもしますが。
基準となる視点が変われば、評価もまた変わる訳で、
実際の所は、作り手の人が何を求めて、
途中出て来た問題をどんな乗り越え方をして、
今の製品に至ったのか、それを知る事で、
自分の見方も大きく変わったりします。
(←4ミニの定番、水本レーシングのMH)
10代の頃は、ハルクプロだ、Jhaだ、ドッグファイトだと、
己の技量を目的も省みず、無闇にレース部品を欲したモノですが、
青年と言うにはさすがに腹も出過ぎになった今、
現実に自分が求めるものは、そんなモノでは無く、ああで、こうで、これがああなってて・・・。
そんな妄想を繰り広げながらジレンマと闘っていた時、
偶然知ったのが、豊中でオッチャンが一人せっせと生み出す
シムズクラフトの製品。
他のどの製品とも違う微妙な視点とその品質に、感涙咽び泣きました。
「何の話やねん?」と言うとですね、簡単な話フレームもマフラーも、
ただ作るだけならそんなに難しい事ではない、と。
国産とか地元産とか、そんな事は、
モノの良し悪しには殆ど関係無くて、あくまで、
「最良の結果を最短ルートで求める為」
に有効な方法に過ぎない、と言う事。
地ビールなんかもそうで、
口に含んだ瞬間寂しくなる地ビールがあれば、
確実に美味いと感じるビールがあるとしても、
それはビールの品質云々よりも、
呑む自分の趣味やシュチュエーションこそが、
なにより大きなファクターである、と。
まぁせっかく京都で店を開けさせて頂いていて、
ラッキーな事に京都で製作されるフレームを商う事が出来ている現状。
日本の何処かの誰かさんに、「美味い!」と言って頂ける様、
今の状況を生かして行きたいし、行かねば、と思うのです。まる。