蝉鳴き始め、夏待った無し。
羽化を急ぐ蝉の一部に、
過ちをおかすモノが出る程に、
一気に夏を巻上げる昨今。
午前どころか、朝6時でもクソ暑い。
つまり逃げ場無し。
だもんで、刺す様な日光の元、
走りたい時が走り時ってなモンです。
「大雨の後は、一週間後が一番危ない」
という、コゼバッグからの助言をスルーし、
京都で最も崩れそうな名前の山へ。
押忍の気合いで、押す押す押す。
休もうと止まった途端に、小虫に囲まれ、
逃れる為に動き続ける事になるという、
天然スパルタシステム。
スパルタ方針は虫だけでなく、
足元に転がる石にも通じております。
不安定な上、絶妙に足が潜り込むサイズを、
全国から此処に集めました!と言わんばかりに、
綺麗に揃った石、石、石。
一歩上って、半歩ズリ下がる。
ズバリ、辛い。
上っている時、特に後半戦は「
今すぐUターンしたろか・・・」と、
負け犬根性が常に隙間から飛び出す機会を伺っている。
が。
上りで払った分の苦痛は、
等価以上で返して貰うぜ。ベイベー。
芋虫の様にのたうっていた上りは終わり。
この先は山の中を縫いながら飛んで行くのさ、
蚊も蠅も頭虫もアバヨ、ってなモンで。
雑巾の様に濡れ、肌に張り付いている、
不快感の象徴たるシャツは、
下り始めると、冷や冷やしてて気持ち良し。
そういや、ここ数日暑くて暑くて、
「
涼しい」なんて言葉は頭の隅にも出なかったけれど、
これも一種の涼しさですわな。
この暑さでは、中々走りに行く気も起きぬと言う事もありましょうが、
ジッとしてて汗滲ますよりも、バカっと汗かいてヒューと退く時の瞬間、
その瞬間を思い浮かべて・・・思い切って外へドーン!で御座いますよ、ええ。