峰床山を中心とした
山村都市交流の森内は、
軽トラが走れる林道が縦横無尽に走っており、
ダートを漕ぎ続ける事が出来てアリガタイ。
が、勾配が増すと、未舗装ではマズイのか、
一部はコンクリート張りになっていたりも。
水浴びでサッパリしたのも束の間、
アッと言う間にシャツがズクズク。
時に急坂でヒーハー言わされながらも、
迷路の様に張り巡らされた林道を、
エッサカホイサカ上りまくる。
道の脇で、ガサッ!と音がするのは、
大抵カナヘビ。
分かっちゃいるけど、ガサッ!の度にドキッ!
もう何度目か分からないドキッ!の瞬間、
目の前に現れたのは
ハツカネズミ。
歩かず走らず、ピョンピョン飛んで移動。
百井の奥 尾越から伸びる
久多尾越線に合流し、
八丁平へは向かわず、そのまま峰床山を目指す。
この辺は少しガレている所もあり、
勢いよく踏むとズルズル滑る。
しかし意外というか何というか、
こういう所はMTBの太いタイヤよりも、
クロスバイクの35cの方が、
刺さり込んで滑らない、なんて事があり、
(インナーx鼻歌=グリグリ上る)の公式が成立。
この辺まで来ると、体も疲れているはず。
けれど、頭と体の配線が外れはじめ、
疲れているのか何なのか分からないまま、
ドンドン漕げてしまうのでドンドン漕ぐ。
スーパーマリオ状態やね。
で、スーパーのまま峰床山頂上点の下に到着。
ただ、今日はダートを走る事が目的なので、
頂上には上らず、
久多に向けて、
鹿を蹴散らしながらダートを一気に下る。
下る下る下る下る、延々とダートを下る。
只管下り、只管立ちっ放しは漕ぐより辛い。
ふくらはぎがもうパンパン。
ディスクブレーキのお陰で腕が上がらない、
ってのは時代の進化やね、実に。
下りきって、久多集落に辿り着いた頃には、
スーパーな時間は終わって居り、
そこにはただの抜け殻の様な自分の体が。
楽しい、夢の様なダートの時間は終わりを告げ、
あとは、ボロクズの様な重いだけの体を、
ジリジリと京都へ近付けるという作業をこなす。
朝起きてから、口にしたもの、
バナナ一本、チョコバー一本、水、以上。
「腹に蓄えた油で乗り切れるわ!」
等と甘く考え動き始めた一日の終わりは、
何度も、何十度も通った事のある道を、
気付けば何故か反対方向に走るという奇行で〆られた。
自分は大丈夫と思っても、あんまり大丈夫でない事もある。
そんな当然の事を、今更ながら実感した、六月初めであります。
皆さん、補給はしましょうね。
終劇。