春の桜シーズンから、もうすぐやって来るゴールデンウィークまで、
観光都市「京都」の各観光スポットは、例年辛い程の人出で賑わいます。
そんな時期、フと思い出してしまった、伏見桃山城。またの名を「
キャッスルランド」
京都が誇る数少ない遊園地だったキャッスルランド。
子供の頃は夢の国に思えた訳だけど・・・、
自分で入場券買える様になった頃には、風情ある脱力系施設にしか見えなかった。
で10年ほど前、閉園を迎えるという情報は聞いたけれど、
まぁ大して気に掛ける事無く、現在まで過ごし、
何故か突然気になったという今回。
正面入口ゲートは、開け放たれ、
まるで
革命後の関所の様。
チケット売場もモギリの人も、当然誰も居ない。
因みに駐車場はコインパーキングの「タイムス」に。
勿論、スッカラカン。
正確には2003年に閉園となり、
その後は、城を残したまま遊園地を取り壊し、
運動公園として再利用されているそうな。
まぁ、運動公園といっても、
楽しいアスレチックやシーソー等がある訳でなく、
綺麗に整備された野球のグラウンドと、
多目的グラウンドが、其々1面あるのみ。
当時、どこにジェットコースターが在ったか・・・、
何度考えても思い出せない。
それ程に、当時とはかけ離れた光景。
「あっ!鹿が!こんな住宅地に!」
な訳も無く。
捨てもされず、放置された鹿。
よく覚えては居ないのだけれど、
子供にとっては、確かに楽しさのアイコンだったはず。
なのに。
気付いた時には、潰して捨てる価値さえ見出せない、
処分方法の無い超粗大ゴミに。
残念だったと思う訳でも、何か後悔する訳でもないけれど、
「今の自分は、変なゴミ出して無いかいな?」
写真を撮り合う老人を眺め、そんな風に考え込んでしまう、
昭和後期育ちのセンチメンタリズムでございます。
因みに。
人面魚は健在でした。