今週末はKyotoLOCOです。
この静かな京大西部講堂が、土曜日は全く違う顔を見せるのでしょう。
メーカーさんやお店さんの物販とかも出ると思うので、
メッセンジャーに関心の無い方もチラと覗いて損は無いですよ、きっと。
と、そんなイベントの準備に忙しいのはメッセンジャーの人。
自転車屋は展示会のシーズンが始まりドタドタ。
本日はGiantさんの展示会に行って来ましたので、
「2010年」の掴みを見てみましょう!
まず【グレートジャーニー】モデルチェンジしました。
「地味な話やなぁ・・」と嫌がらない。
パッと見て分かる通り、フォークがめでたくリジット化。
フロントキャリアは無しになった事や、色が地味になった事、
更に値段が安くなった(グレード3で¥90,000→¥75,000)結果、
少し油っけが抜けて、良いツーリングバイクになったと思います。
あと、グレード2のハンドル周りを見ると、
ドロップハンドルと、
グリップシフトの、
「ップップ」な組み合わせ。
分割式ハンドルの採用により、
能としたこの仕様。
便利そうなので、
この仕様が増えれば面白いのに、
選択しが増えて面白いのに。
そう思います。
次。【オムニウム】が完成車に。
フレーム形状が一新され、シートピラーがエアロ形状に、
そしてフォークは、上ワンがOSで下ワンは1-1/4の「オーバードライブ」に。
そこに、外BBのトラッククランク「トゥルバティフ オムニウム」がついて完成車に。
尖っています。尖り過ぎです。
各競輪場の愛好会だけでなく、
最近では「Baug-King」「京王閣」「無差別トラック」、
そして来月には修善寺の競輪学校で、
「街でピスト乗ってる野郎にバンク教えちゃる!」
というイベントも始まる予定等、
バンクを走る機会も増えて来ていますので、
こんな尖がりを見かける回数も増える事でしょう。
因みにコイツの価格は¥150,000・・・¥150,000!なんという。
10月デリバリー予定。気になるでしょがい。
先は長い、ドンドン行きましょう。
MTBに関しては、ラインナップが整理され、
フルサスのマエストロシリーズが、小・中・大・特大の分かり易いラインナップに。
中盛りのトランスXでもボリューム満点、
小盛りのアンセムもアンセムXになり、4インチストロークに。
もはや小盛りでも充分お腹満足。
ハードテールの【XTC】は完全に生まれ変わり、
今までの「パッとしない感じ」は綺麗に消え、
ハイドロフォーミングの良い見本を示してます。
完成車の内容もかなりリアルな感じに変更され、
XTCのグレード1が¥170,000、コレでMTBとして突っ込み所は殆ど無い。
嘘臭いでしょう?
でも、2010カタログを見れば、そして現車を見れば、
「ぐむぅぅぅっ・・・」と唸る事必至。
と、この様に全面的に良くなったMTBシリーズですが、
ただ、トライアルシリーズも整理されてしまったのは、とても残念・・・。
ロードも、フルカーボンの【TCRアドバンスドSE】が、
・フルカーボンフレーム&カーボンエアロシートピラー
・下ワン1-1/4の「オーバードライブフォーク」
・今までのクランクが使える圧入式BBシステム「パワーコア」
・Sram フォースフルコンポ
・1,300g代の軽量ホイルALX630
と、こんだけ組み合わせて¥30万少々。お腹一杯ですね。
と、この様に2010ジャイアントは危険です。
「良いけどジャイアントやしなぁ」
という定型文を断ち切るに充分な内容でしょう?
ここ数年、ジャイアントは、
「とても安く、そこそこの商品を作るメーカー」
という旧い評価を断ち切る為に、様々な努力をしてきています。
それは「とても良いモノを格段に安く」という商品内容だけでなく、
デザイン・ラインナップ・販売方法など、多岐に亘り、
その結果が、今までで一番強く見えたのが今回のショーでした。
他のメーカーも、勿論努力はして来ている事と思いますが、
一番力の有るジャイアントが此処まで努力している事と比べると、
まだ充分な努力とは言えかねると思います。
世の「政権交代」ではありませんが、自転車業界への追い風を受けて、
「今まで通り」ではなく、より良い方向へ輪界が進む事を願います。
「オマエが言うな!」
なんて言わないの♪
パーツ編に続く。