春の訪れが確定的となった今日この頃。
暑くも寒くも無く、虫が出て居ない今自転車に乗らずして、
一体いつ乗るというのか?
と言う事で本日は空井戸、臨時休業頂きまして、
オンロードかオフロードか、迷いに迷った昨晩を経て、
今日昼に居たのは、
山。
京都市内から程近い、飽きるまでダブルトラックを走れると言う某所へ。
「自然大好き」な空気を一切感じさせないミスフィッツをBGMに、
綺麗なアスファルトの峠を進むと、路面は段々荒れ始め、
やがてアスファルトは途切れる。
そこまで来たら此処は山だ!と言えるのですが、そこまで行かずとも、
鹿が山を感じさせてくれる。
京都は元々、お土産屋で売れる程に鹿が居るのですが、
最近、鹿を見る回数がやたら増えた気がします。
しかも警戒心の欠片もアリャしない。なら、いっそ捕まえてみたい。
そんな、鹿にそっと近付いて驚かす事によって人の危険性を伝えたり、
川に迫り出し過ぎて宙に浮いてしまっている木を見たりしている内に、
苦行の様なアプローチは終わり、登りダートで足を温めた後は、
フラットなダートに飛び込む!
少し砂利の浮いた林道の下りを飛ばす、単純な面白み。
たまにハンドル取られて怖くても、ハンドル取られるから面白い。
前を見て、次に行くべきタイヤの行く先を考える。
と、視界に黒い塊が。すわっ!熊の糞か!と、止まって見るに、
カエル。
春なので出て来たが、も一つ眠気が覚めない様で、
半眼のまま動きません。
突付きたい衝動に駆られますが、自分が眠い時に突付かれると嫌なので、
黄金律に従い、その場を後に。
こんなダブルトラックがあるのは、当然林業で必要だからであり、
木を植えたり、伐ったりしている場面にもよく出会います。
そして、木を切り捲った、
切り株の墓場にも。
独りで何の目的も無く、こうして自転車で走っている時間は何物にも代え難い。
なので、そもそも「MTBが好きなのか?」と言うと、
MTBが好きなのではなく、こうしてウロウロするのに最も適した道具がMTBだったという、
それだけの話なのかもしれません。
それでも、原因・過程・経過は如何あれ、
MTBという道具が在ってくれて、本当に嬉しく思います。
そう、自分はラッキーだと、MTBが思わせてくれるのです。